文字集合
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〔図5〕ISO646準拠の日本語文字集合 JIS X 0201 |
● JIS X 0208
JIS X 0208は1978年にJIS C 6226として定められた,全角のひらがなやカタカナ,漢字といった文字を扱うための文字集合である(JIS X 0208という名称になったのは1987年).JIS 第1水準漢字と第2水準漢字やひらがな,カタカナ,各種記号やキリル文字(ロシア文字),ギリシャ文字,罫線素片など6879字を収録している.
JIS X 0208では面ではなく「区」という区切りで,文字列を区分しており,そして,その区の中にある文字の位置を「点」という数値で表す.そのため,JIS X 0208のことを「区点コード」とも呼ぶ.JIS X 0208では94の区をもち,おのおのの区には94文字を収録可能である.各区には,表1のような文字列が割り当てられている.第1水準漢字は音読み順,第2水準漢字は部首順,同じ部首では画数順におさめられているのが特徴である.
〔表1〕JIS X 0208の各区に割り当てられている文字 | ||||||||||||||||||||||
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JIS X 0208は,1978年の策定以後,1983年,1990年,1997年と3回の改訂を経ており,それぞれの改訂で,内容が若干異なってきている(表2).そのため,規格の番号の後に年号を付け,JIS C 6226-1978,JIS X 0208-1983(JIS C 6226-1983),JIS X 0208-1990,JIS X 0208-1997のように呼ぶ.とくに1983年の改訂では,かなり多くの文字が変更になったため,それまでのJIS C 6226-1978を旧JIS,JIS X 0208-1983以後を新JISと呼ぶ場合もある.
〔表2〕JIS X 0208の変遷 | ||||||||||
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