2003年9月号

ソフトウェア技術者も必読!

特集 C/C++によるハードウェア設計入門

 これまでハードウェア設計に使用されてきたHDLに代わり,C/C++言語をハードウェア設計へと適応することに注目が集まっている.これらハードウェア設計用C/C++言語は,従来のC/C++をベースとし,それらにハードウェア設計向けの記述を拡張したものとなっているため,すでにC/C++言語を修得済みのエンジニアにとっては理解しやすい.ためしに本特集に掲載されているソースリストを見ていただきたい.見慣れたC/C++言語に若干拡張がなされた形で,文法を知らなくてもなんとなく動作が想像できるのではないだろうか?

 また,これらの言語は単にハードウェアのみの開発が目的ではない.ハードウェアとソフトウェアを別々に開発せず,システム全体として設計する「ハードウェア/ソフトウェア協調設計」が可能になるという大きな利点もある.これにより,ソフトウェアの不得手とする部分をハードウェア化するなどの最適化が容易になり,そのトレードオフの試行サイクルも大幅に短縮することができる.

 そこで今回の特集では,システム記述言語SystemC/SpecCを用いて,実際にC/C++言語を使ったハードウェア設計法を修得する.

序章 新しい設計言語の時代へ
C/C++言語ベースのシステム設計の重要性 吉田たけお

第1章 C++言語をベースにしたシステムレベル設計言語
SystemCの基礎 島尻寛之/吉田たけお

第2章 ディジタル回路設計の基本である組み合わせ回路を記述する
組み合わせ回路とSystemC記述 吉田たけお

第3章 記憶機能のあるディジタル回路を記述する
順序回路とSystemC記述 吉田たけお

第4章 状態遷移する回路を表現する
ステートマシンのSystemC記述 吉田たけお

第5章 FPGAとDSPを搭載したボードの設計事例
SpecCによる協調設計の実際 田中康一郎

第6章 現在注目が集まっている
SystemCの現状と3.0へのロードマップ 長谷川隆


序章 C/C++言語ベースのシステム設計の重要性
第1章 組み込みシステム開発の基礎知識

このページ以降で特集の内容の一部をご紹介します



インデックス
序章 C/C++言語ベースのシステム設計の重要性
第1章 組み込みシステム開発の基礎知識

Copyright 2003 吉田たけお/島尻寛之


Interfaceトップページへ戻る