2003年10月号

RISCプロセッサの基礎から最新プロセッサのしくみまで

特集 詳説マイクロプロセッサ
―― パイプラインとスーパースカラ

 パソコンはいうに及ばず,情報家電から白物家電まで,現代社会はプロセッサなしには成り立たない.エレクトロニクス技術者として,プロセッサの理解は,必須項目といってよいだろう.そこで,今月号と来月号の2号にわたり,現在の最新プロセッサでも主流となっているRISCプロセッサに焦点を当て,徹底的に解説する.  RISCプロセッサの共通するアーキテクチャとしては,ロードストアアーキテクチャ,パイプラインを用いた1クロック/1命令実行,遅延分岐などがある.パイプラインの基本は1クロック/1命令だが,さらにプロセッサの高速化を推し進めるには,1クロックで複数命令を同時並列に実行するという方法が考えられる.これがスーパースカラである.
 前編となる今月号では,このパイプライン処理とスーパースカラについて,もっとも基本的な構造のプロセッサから最新プロセッサまで,実際の各種アーキテクチャのプロセッサの事例を示しながら,徹底的に解説する.

特集執筆:中森 章

序章  コンピュータの誕生からプロセッサの発展まで
マイクロプロセッサの歴史

第1章 プロセッサの構成要素と動作の基本
プロセッサの基礎知識

第2章 もっとも基本的なプロセッサ高速化技法
パイプライン処理の概念

第3章 実際のプロセッサはどのように動いているか
パイプライン処理の実際

Appendix 1 システムオンチップ時代のデバッグ手法
エミュレーション機能の基礎

第4章 1クロックで複数の命令を同時に実行する 
並列処理の基本とスーパースカラ

第5章 実際のプロセッサではどのように実装されているか
スーパースカラの実際

Appendix 2 携帯機器ではとくに重要な
低消費電力技術の原理


序章 マイクロプロセッサの歴史

このページ以降で特集の内容の一部をご紹介します



インデックス
コンピュータ(計算機)という発想はいつから?...
集積化の時代...

Copyright 2003 中森 章


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