2003年11月号

キャッシュ/MMU/例外/命令セットの詳細

特集 マイクロプロセッサ技術の基本

 今月号は,2号連続のマイクロプロセッサ解説特集の第2弾である.

 MPUを高速で動作させるためには,キャッシュシステムは必須のものとなっている.第1章では,現在のMPUで使われている各種キャッシュの構造やその動作について,くわしく解説する.

 WindowsやLinuxなどでは仮想記憶が使われている.仮想記憶を実現するにはMMU機能が必須である.第2章ではMMU機能の基礎から,x86系や680x0系などのMMUのしくみを解説する.

 MPUの応用範囲を大きく広げる機構として,割り込みや例外が上げられる.第3章では,割り込みと例外,ハードウェア割り込みとソフトウェア割り込み,内的要因と外的要因など,割り込み動作の本質を解説する.

 最後に,「究極のCISC」と呼ばれるMPUから,初期のRISCプロセッサ,現在のRISCプロセッサ,そして最新のMPUに取り込まれているSIMD系命令まで,これまで登場してきた各種MPUの命令セットアーキテクチャの変遷を振り返ってみる

特集執筆:中森 章

プロローグ 研究段階から実用化へ,そして現在残っているのは……
RISCプロセッサ興亡史

第1章 キャッシュ構造の違いから,680x0/i486/R4000のキャッシュの動作まで
キャッシュのメカニズム

第2章 仮想記憶/メモリ保護機能を実現するために
MMUの基礎と実際

Appendix 1 クロック周波数の上限は何で決まるのか
高速化技術の基礎

第3章 外的要因と内的要因,ハードウェア割り込みとソフトウェア割り込みの違いを理解する
割り込みと例外の概念とその違い

Appendix 2 誤り検出/訂正符号やシステムの多重化など
高信頼性をサポートする機能

第4章 CISCの反省からRISCへ,そしてRISCもまた複雑化し,その将来は……
命令セットアーキテクチャの変遷


序章 RISCプロセッサ興亡史

このページ以降で特集の内容の一部をご紹介します



インデックス
RISCはCISCに対するアンチテーゼ!...
RISCプロセッサの興亡

Copyright 2003 中森 章


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