キャッシュ/MMU/例外/命令セットの詳細
特集 マイクロプロセッサ技術の基本
今月号は,2号連続のマイクロプロセッサ解説特集の第2弾である.
MPUを高速で動作させるためには,キャッシュシステムは必須のものとなっている.第1章では,現在のMPUで使われている各種キャッシュの構造やその動作について,くわしく解説する.
WindowsやLinuxなどでは仮想記憶が使われている.仮想記憶を実現するにはMMU機能が必須である.第2章ではMMU機能の基礎から,x86系や680x0系などのMMUのしくみを解説する.
MPUの応用範囲を大きく広げる機構として,割り込みや例外が上げられる.第3章では,割り込みと例外,ハードウェア割り込みとソフトウェア割り込み,内的要因と外的要因など,割り込み動作の本質を解説する.
最後に,「究極のCISC」と呼ばれるMPUから,初期のRISCプロセッサ,現在のRISCプロセッサ,そして最新のMPUに取り込まれているSIMD系命令まで,これまで登場してきた各種MPUの命令セットアーキテクチャの変遷を振り返ってみる.
プロローグ 研究段階から実用化へ,そして現在残っているのは……
RISCプロセッサ興亡史
第1章 キャッシュ構造の違いから,680x0/i486/R4000のキャッシュの動作まで
キャッシュのメカニズム
第2章 仮想記憶/メモリ保護機能を実現するために
MMUの基礎と実際
Appendix 1 クロック周波数の上限は何で決まるのか
高速化技術の基礎
第3章 外的要因と内的要因,ハードウェア割り込みとソフトウェア割り込みの違いを理解する
割り込みと例外の概念とその違い
Appendix 2 誤り検出/訂正符号やシステムの多重化など
高信頼性をサポートする機能
第4章 CISCの反省からRISCへ,そしてRISCもまた複雑化し,その将来は……
命令セットアーキテクチャの変遷
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