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AGP4x再テスト Soltek製SL-67KV,GIGABYTE製GA-660
AGP4xをサポートするチップセットVIA製ApolloPro133+を搭載したSoltek製SL-67KVを利用して,AGP4xに再度挑戦してみます.
| ApolloPro133+ | 
| ノースブリッジ 82C694X サウスブリッジ 686A | 
 つまり,PC133対応,ATA66対応,AGP4x対応ということです.
 Soltek製SL-67KVは,スロット1を搭載し,十分にAGP4xの機能を引き出すことができるはずです.しかし,先のテストでは思うように結果を引き出すことができませんでした.
 いろいろと調べてみると,どうやら現在販売されているTNT2カードなどは,AGP4x対応メインボードがない時代の製品なので,AGP4xに対応していないそうです.それなら,結果が良くなくても当然です.メーカーによっては,x4,x2を自動認識するのではなく,ジャンパー設定が必要とのことです.
 
◆アイ・オー・データ機器製GA-SV432/AGP4
 最初は,S3 Savage4 Pro Plusを搭載したGA-SV432/AGP4でトライします.なお,このGA-SV432/AGP4については,GA-SV432/AGP4のテストを別項で行っているので,そちらを参照してください.
 
 
 
| テスト環境 メインボード:Soltek SL-67KV CPU:Pentium3 500MHz システムバス:100MHz メモリ:64MB PC133仕様 ハードディスク:クアンタム FBCR4.3 ATA66 グラフィックスカード:GA-SV432/AGP4 | 
 Soltek製SL-67KVでは,BIOS設定でAGP4xをDisabledにすれば,AGP4xにはならないはずです.
 
テスト結果
 解像度を変更することがどうしてもできず,変更しようとすると,Windows自体が起動しなくなる.
 しかし,今回のテストでは,VIA製チップセットとの相性か,ドライバ部分で正常にシステムが起動しませんでした.従って,AGP4xテストについては,次のIntel820で行うことにします.
◆GIGABYTE製GA-660
 さて,グラフィックスカードをGIGABYTE製のGA-660に変更して実験しました.TNT2カードです.BIOS設定は,AGP4xをDisabledにした状態です.

| HDBENCH | 29944 | 図 | ||
| Fogcity2 | Direct3D | Normal Detail | 28.03 | 図 | 
| OPENGL | 43.49 | |||
HDBENCH
| ALL | 浮 | 整 | 矩 | 円 | Text | Scroll | DD | Read | Write | Memory | 
| 29944 | 40538 | 32158 | 71365 | 15001 | 50749 | 1046 | 37 | 14027 | 14669 | 26008 | 
 BIOS設定をAGP4xをEnabledにした状態でテストします.
| HDBENCH | 29924 | 図 | ||
| Fogcity2 | Direct3D | Normal Detail | 27.96 | 図 | 
| OPENGL | 43.48 | |||
HDBENCH
| ALL | 浮 | 整 | 矩 | 円 | Text | Scroll | DD | Read | Write | Memory | 
| 29924 | 40537 | 32166 | 71288 | 15001 | 50747 | 1046 | 35 | 14027 | 14585 | 26009 | 
結果
 これら2つのベンチマークでは,差が出ませんでした.さて,やはりAGP4xの効果を堪能するには,GeForce256を待つしかないのでしょうか.それとも,差の出るベンチマークを使わないとだめなのでしょうか.
 しかし,まだ正常に市場に出ていないメインボードを使っているのですから,各グラフィックスメーカーもこれから対応を進めるという状況のようです.グラフィックスカード各社とも表示には,「AGP4x対応のTNT2搭載」というようにカードではなく,チップがAGP4xに対応していると書かれているのみなのですから,今後に期待するしかありません.
 ただ,AGP4xの効果は特殊なソフトウェアでDirectX7でないと実感できないのでしょうか.ただし,今までのテスト結果から,GA-660が高速なカードであることはわかりました.また,いろいろと取材していると,VIAよりもIntelの方で調整している,というメーカーもあります.そうなると,このApolloPro133Aではまだパフォーマンスは向上しないのかもしれません.
 今後,高性能グラフィックスカードを購入する人は,Geforce256搭載カードなら,確実にAGP4xに対応しているはずと言うことになります.とにかく,台湾から情報が来るのですが,AGP4xで動いたというカードはすべて最新リビジョンで,同じ機種が日本にあっても古くどうしようもないのです.もう少しがんばるつもりです.
 しかし,現時点ではIntelに応じて,というメーカーがVIAに応じて,と答える日が来るのか,ということと,今後AGP4xメインボードがリリースされたとき,現在ショップの店頭にある製品は従来通り販売できるのかどうか,と考えているうちに,もう10月になってしまうことに驚いているジュリアスなのです.
 
Copyright 1999 岩村益典