専門外な話で恐縮してしまうが、なんでも、白血病の新薬研究のためには、たんぱく質の解析が必要で、その計算にはかなりの時間がかかるという。
さてそこで、その計算を世界中のPCにインターネットを使って分散させようというプロジェクトがある。プロジェクトといえばなんだかかっこよい感じもするが、言い換えれば、インターネットを使ったイベントという気もしなくはない。
このプロジェクトには、インテル、全米癌学会(American Cancer Society)、米国立癌研究財団(National Foundation for Cancer Research)、英オックスフォード大学、ユナイテッド・デバイセズ社が参加しているらしい。
さて、「研究結果が、どういう扱いになるか」とか、「それで、だれが儲かるか」なんて話は抜きにして(結果は公表されるという…ほんとか…)、そのしくみは、「あぁ、SETI@homeみたいなものね」、と思って構わないと思う。
Intel-United Devices Cancer Research Projectのページ
http://www.ud.com/home.htm
インテル株式会社の関連ページ
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2001/010404.htm
ソフトダウンロードのページ
http://intelcure.speedera.net/www.intel.com/cure/download.htm
※現時点ではWindows用のソフトしかない。Linux用はもうすぐリリース予定とか。

さて、インストールすると、名前とパスワード、参加チーム名、メールアドレスを聞いてくる。参加チームは後で作ることも可能だし、あとで決められる。それで、チームとしては、日本のチームが世界1位と2位を占めているようで、ちょっとうれしいような気もする。
PCを使っていないと、分子モデルが次々と表示されていく。Current
Moleculeになにやら型番が出て、それは100個単位で処理を進めているようだ。
それと気になったのは、Device Informationでインストールしたマシンの評価が数値で表されることだ。これはPentium4の1.5GHz、384Mバイトのメモリなどを積んだマシンの評価を100として表しているとのことだが、どうも低く見積もられているような気がしてならない。
特にネットワークカードは、IntelのPRO/100が100とのことだが、根拠がよくわからない。まぁこのあたりはインテル社が大きなスポンサーになっているのでしょうがないのかもしれないが、評価が厳しいので、あまり良い印象を受けない。どうも「ペンティアム4を買ってね」と言われているような気がしてならない。
ちなみに、チームではAMDのチームも上位に入っている(^^;
Philanthropicなーんて表現しているので(しかしUSのことだから、あとから「それはそういう意味ぢゃない」な〜んて言い出すかもしれない)、日本からの参加も妨げないのだろうけれど、日本からの参加者には景品は当たらないという…。当たるのは、アメリカ、カナダ、イギリス…。
とむ3
<April 2001>