IBM大和ソフトウェア研究所・紹介セミナー
   ホームページビルダーもここで研究開発されている!
 

日本IBM主催による大和ソフトウェア開発研究所(YSL)の紹介セミナーが、12/19、神奈川県大和市の現地で行われた。同社大和研究所といえば、ThinkPadノートPC生誕地として有名だが、このほど行われたセミナーは同研究所のソフトウェア部門の紹介。

お目当ての技術紹介は、

  1. WebSphereホームページ・ビルダー
  2. パーベイシブ・コンピューティング
  3. GTR(Global text Retrieval engine)
  4. エンタープライズ・ソリューション・ビルダー
  5. ハイ・ボリューム・ウェブ・サイト
であったが、いずれも時間が不足ぎみで十分な内容とはいえず、技術的に踏み込んだ内容とは思われなかった。

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最初は、WebSphereホームページ・ビルダーの紹介。WebSphereホームページ・ビルダーと、頭にWebSphereと付いているが、同社のホームページ・ビルダーそのものである。紹介内容は、新機能の紹介とデモ。

パーベイシブ・コンピューティングは、同社が提唱するネットワークコンピューティング構想で、いつでもどこでも、インフラを意識せずに情報にアクセスできるようにしようというものである。デモでは、パソコン上のブラウザで表示されたWebサイトを、iモード機でアクセスしても、問題なく、必要最小限の情報を表示するという技術が紹介された。

GTR(Global text Retrieval engine)は、いわゆる全文テキスト検索エンジンの紹介。n-gramテクノロジー、シソーラス、いずれも同社固有の技術ではないのだが、以前の同社の検索エンジンと比べて高速化されたとのこと。

エンタープライズ・ソリューション・ビルダーは、ノーツ/ドミノと基幹システムを統合するためのミドルウェア。

ハイ・ボリューム・ウェブ・サイトは、大規模Webサイトの構築にあたって、テスティング、プロトタイピング、パフォーマンスチューニング等を支援するサービス。デモでは、WebSphereアドバンスド版に含まれるWebサイトのパフォーマンス解析ツールPage Detailerが紹介されたが、単品での販売は予定されていない製品。WebSphereアドバンスド版といえば高価な製品だが、どちらかといえば、ホームページビルダーに同梱したほうがよい製品と思えた。

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IBMコーポレーションにおける大和ソフトウェア開発研究所の位置づけ

同研究所所長の内永氏によれば、YSLは日本国内においては、法律上日本アイ・ビー・エム株式会社の下部組織であるが、IBMコーポレーション全体としてみれば、世界に7拠点ある主要研究所の1つとのこと、ちなみにその視点でみた場合、日本アイ・ビー・エム株式会社は、アジア・パシフィック地域の「営業所」となるようだ。


・・・ 参考URL:日本IBM株式会社 ・・・