ボーランド新製品発表会
   アプリケーションサーバー市場に挑む新ボーランド
 

Borland AppServer 4.5

アプリケーションサーバーといえば、BEAのWebLogicが代名詞のようにいわれているが、ツールベンダーの老舗ボーランドも比較的早い時期から、VisiBrokerを擁して取りくんでいる。
そんななか、1/23、同社のアプリケーションサーバーの新版が発表された。発表されたのは、「Borland AppServer 4.5」。発売開始は2/27。「Inprise Application Server 4.0」の後継製品である。
J2EE 1.2 CTSパス、EJB1.1/2.0準拠、JSP1.1 Servlet2.2に対応、J2EE Connect API準拠のVisiConnectが特徴である。VisiConnectは、SAP、People、CICS、MQSeriesなどとの統合を可能にする接続APIである。EJB2.0準拠の「準拠」の中身は実際に検証してみたいところ。

発表会では、拡張性、堅牢性を強調していたが、実績がものをいう製品分野だけに、今後のビジネス展開に着目したいところ。「そんなことは、わかっているよ」ということだろうか。機能を縮小した、ただし運用クライアント数無制限の「コンパクトサーバー運用ライセンス」が500,000円のところ、375,000円で提供される。3/23まで。

発表会では、同製品のパートナー企業であるテンアートニ、CECからのコメントもあった。「時代は、Java&Linux」をスローガンにするのテンアートニは、AppServer4.5をベースにしたWeb開発支援環境「WebWorkbench」を出荷。CECも、AppServer 4.5をベースに、EJBコンポーネントを追加したWebシステム構築サービス「eWins」を開始する。

社名変更

Borland International->Inprise->Borland Softwareと、昔の社名に戻したいきさつには、開発ツールメーカーとしてのブランド力を前面に出したい同社の狙いがある。もちろん、「インプライズ」が定着しなかったということもあるだろう。
Delphi、C++Builder、JBuilderといった同社主力製品は、いずれも開発ツールである。dBASEに明るい未来はなく、Paradoxを手放し、InterBaseはオープンソース化された。そういえば、Sidekickも同社の製品だった。
パートナー企業の支援を得て、AppServerを同社のもう一つの柱にしたいのは当然の成り行きだろう。


・・・ 参考URL ・・・
ボーランド株式会社
株式会社シーイーシー
株式会社テンアートニ