12.cLinuxではNICの選択は難しい?
 Linuxをインストールする場合ネットワークボード(NIC)の認識に失敗する場合がある。ISAの中古NE2000互換ボード等は怪しい製品もある。それに、IRQとIOを手入力で設定しなければならない。その点最も安心できるNICは3Com製の製品である。3Comの製品は中古でもかなり出回っており、認識されなかったことは未だ一度もない。ただ、Combと製品名の後についた10Base2と10BaseTと10Base5の3種類のコネクタの接続が可能なタイプがあるが、希に10BaseT接続がそのままでは使用できない場合がある。その場合は、英語MS-DOSモードでWindowsを起動し専用のユーティリティを起動することにより使用するコネクタの種類を選択できる。専用のユーティリティは3ComのHPからもダウンロードできるらしい。(http://support.3com.com/infodeli/tools/nic/index.htm)
 ところで、私はつい最近ISAバスの3ComのNICを4枚1200円程度で手に入れた。4枚あればしばらくは安心だ。ただ、最近のマザーボードにはISAバスがなくなりつつある。
 WindowsでNICの設定は比較的簡単にできれば、大体Linuxでも使えると思う。しかし、どんなNICでも使えると言うことではない。少なくともNICのマニュアルがあればそれを熟読することだ。
 それから、NICには最近10Base/100Base両方使える物がメジャーになってきたが、値段の違いの割にはスピードの差はあまり感じられない。ネットワーク環境に依存することは百も承知であるが、値段の安い10Baseの物がお買い得である。
(※ComのNICが手に入らないときは)
 別に3ComのNICにこだわる訳ではないのだが、とにかく安心の二文字を思い浮かべるのは3Comである。最近は多くのNICでRealtekの蟹マークチップの付いた物にお目に掛かることが多い。おそらくこのチップの付いたNICについても3Com程ではないが安心の二文字を思い浮かべても良いであろう。しかし保証はできない。
 ちょっと古めの富士通のFの字の付いたチップのNICについては、随分苦労したことがある。もったいないが、このNICは、あきらめて現在放棄してある。物の本によると認識できるらしいのだが、その辺りのテクニックは他書に譲る。
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