- ウェルノウンポート番号とURL
- サーバソフトウェアを実装する人は,サーバソフトウェアが使うポート番号を自由に決めることができます.
一方で,クライアントソフトウェアがサーバと通信するためには,サーバが使うポート番号をあらかじめ知っておかなければ,パケットを送ることができません.
クライアントソフトウェアを実装する人やクライアントソフトウェアを使う人は,インターネットにつながれた地球の裏側で動いているプログラムのポート番号をどのようにして,知るのでしょうか.
この問題を解決するには,2つの方法があります.
- インターネット上でよく使われるサーバプログラムのポート番号を前もって決めておく方法.
- 「あのプログラムは,ポート番号XXで動いている」という情報をどこかで手に入れる方法.
先の1.のようにして,前もって決められたポート番号をウェルノウン(Well Known)ポート番号と呼びます.ウェルノウンポート番号の例を表1に示します.サーバソフトウェアの例として挙げたサーバが使うポートは,通常これらのポートを使用します.
また,2.の方法では,URLの一部の情報として,ポート番号が指定されることがあります.URLはよく見慣れたインターネット上のデータやサービスなどの資源を表すもので,OPEN DESIGNのページは,
http://www.cqpub.co.jp/od/
のように表されます.URLは図6のようなしくみになっています.
通常,ポート番号は省略されます.省略した場合は,先頭のサービス名に対応したウェルノウンポート番号が使われることになります.
〔表1〕ウェルノウンポート番号の例
〔図6〕URLのしくみ
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