Aレコード
 DNSでは,ドメイン名とIPアドレスの関係をAレコードと呼ばれる情報によって管理します.DNSサーバソフトウェアとして,bindというフリーなソフトウェアが世界でもっとも多く使われています.このbindの設定ファイルの例を図6に示します.
 IN Aと書いてある行がドメインに含まれるホスト部とIPアドレスの対応を記述しています.
 例えば,図6の中の行,
  www IN A 192.168.1.10
は,www.cqpub.co.jpのIPアドレスが192.168.1.10であることを表しています.

 DNSサーバ同士の連係のしくみ
 1つのDNSサーバは,ある1つのドメインの情報を管理して,DNSクライアントからの要求に答えます.しかし,これだけではインターネット中にDNSサーバが点在しているだけです.DNSクライアントは,自分の知っているDNSサーバの情報しか引き出すことができません.DNSサーバ同士を連係させて,DNSクライアントはインターネット中のすべてのDNSサーバから情報を引き出せるようなしくみが必要になります.
 DNSサーバ同士は,NSレコードと呼ばれる情報を用いて連係を行います.もう一度,図6をご覧ください.
  sales IN NS 192.168.2.1
 という行があります.これは,sales.cqpub.co.jpというサブドメインがあって,このサブドメインを管理するDNSサーバは192.168.2.1というIPアドレスということを表しています.


〔図6〕設定ファイルの例

〔図6〕設定ファイルの例


 CQ出版 TOP OPENDESIGN TOPOPENDESIGN Online目次に戻る
  
Copyright CQ Publishing Co.,Ltd. 1997-2001