FAQ2:基板実装型の9ピンDサブ・コネクタを万能基板に実装したい

左の写真のように,基板実装型9ピンDサブ・コネクタの端子は千鳥配置なので, そのままでは2.54mmピッチの万能基板(ユニバーサル基板)には実装できません. しかも,端子のピッチは厳密には2.54mmピッチではありません.

実際の製品は2枚入りです
手軽に実装したいなら,サンハヤトから発売されているD-sub変換基板CK-10を 利用するのが良いでしょう.この変換基板とピン・ヘッダを使えば,一般的な 万能基板にも,簡単に基板実装型9ピンDサブ・コネクタを実装できます.
少し強引ですが,以下に示すように加工すれば,基板実装型9ピンDサブ・コネクタを 万能基板に実装できます.ただし,この方法はパソコンとターゲット(付録H8マイコン基板など)を クロス接続する場合に限られます.
まず,基板実装型9ピンDサブ・コネクタの1番ピンと6番ピン,7番ピンと8番ピンを,抵抗のリード線などの余り を使って接続します.接続は,端子の根元部分で行ってください.
ラッピング・ワイヤの心線などを巻き付けてもいいでしょう.左の写真では,ラッピング・ワイヤの心線を, 1番ピン,6番ピン,7番ピン,8番ピンに,一巻きずつ巻いて接続しています.はんだで固定したあと, 6番ピンと7番ピンの間の線をカットします.
線を巻き付けた部分をはんだ付けします.はんだを盛りすぎると,万能基板に実装した際に少し浮いてしまうので, できるだけ端子の根元に巻き付けて,はんだの量は最小限としてください.
はんだ付けが終わったら,6番〜9番ピンをカットします.
1番〜5番ピンを,万能基板に差し込みます.基板実装型9ピンDサブ・コネクタのピン・ピッチが,万能基板よりも 少し広めですが,写真のように実装できないほどずれているわけではありません.
差し込んだら,万能基板のはんだ面で,基板実装型9ピンDサブ・コネクタの 1番〜5番ピンをはんだ付けします.
そして,1番ピンと4番ピンを,抵抗のリード線の余りなどを使って配線します.
コネクタ部分には負荷がかかるので,3mmのドリルを使って穴を開け,コネクタをネジで 固定すると良いでしょう.