Delphi / C++ Builder用
メッセージ・ボタンコンポーネント 

 ボタンが押されて該当処理を実行する前に確認のダイアログボックスを表示するといったパターンはよくあります.ここでは,このための一連の処理をコンポーネント化したものを紹介します.
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中島 信行

メッセージ・ボタンコンポーネント(TMsgBtn, TMsgBitBtn, TMsgSpeedBtn)

 操作の確認をどの程度まで行うかはいつも悩む点ですが,重要な操作は処理を行う前に確認のダイアログボックスを表示してOKが選択されたら該当処理を行うといったパターンはよくあります.そのためにはボタンのクリックイベントでメッセージ・ダイアログボックスを表示しますが,この二つ(ボタンとメッセージ・ダイアログボックス)を合体させたコンポーネントです.TButton,TBitBtn,TSpeedButtonコンポーネントから派生させた3種類のコンポーネントがあります.
 メッセージ・ボタンコンポーネントをリスト1〜リスト3に示します(リスト3は未掲載).
 リスト1(Object Pascal版)はDelphiおよびC++ Builder用で,リスト2〜リスト3(C++版)はC++ Builder用です.C++ Builderではどちらか一方を登録してください.ただし,後述するサンプルプログラムではC++版を登録して作成しています.
 メッセージ・ボタンコンポーネントを説明する前に,ライブラリのDialogs.MessageDlgPosHelpの引数をプロパティにしたメッセージ・ダイアログボックス・コンポーネントを説明します.

メッセージ・ダイアログボックス・コンポーネント(TMsgDialog)のプロパティ

 Title,ModalFormプロパティ以外のプロパティはライブラリのDialogs.MessageDlgPosHelpの引数です.
◇ Buttons: TMsgDlgButtons default mbOKCancel;
 メッセージ・ダイアログボックスに表示するボタンを指定します.選択できるボタンを表1に示します.これらのボタンの詳細はマニュアルまたはヘルプを参照してください.
◇ DlgType: TMsgDlgType default    
  mtConfirmation;
 メッセージ・ダイアログボックスの種類を指定します.選択できる種類を表2に示します.これらの種類の詳細はマニュアルまたはヘルプを参照してください.
◇ HelpContext: THelpContext  default 0;
 ヘルプトピックのコンテキスト識別子を指定します.
◇ HelpFile:  string;
 ヘルプファイル名を指定します.なお,C++ Builder 1.0にはMessageDlgPosHelpがないため,MessageDlgPosを使用している関係でHelpFileプロパティは無効です.MessageDlgPosHelpを作成してもよかったのですが,C++ Builder 3.0ではサポートされていますから,追加しませんでした.Message DlgPosのソースを見れば簡単に作成できますから,必要な方は追加してみてください.
◇ MsgLeft:   Integer    default -1;
 メッセージ・ダイアログボックス表示位置の左端を指定します.負の場合は中央になります.

以下略


copyright 1999 中島 信行