外部記憶装置 MOなど

copyright 岩村 益典 1996-1999

 日本では,今まで大容量の交換可能な記憶メディアとしてはMOが主流でした.しかし,ここ数年,新しい大容量メディアがいろいろと登場しています.それぞれに特徴がありますが,交換可能な大容量メディアがフロッピディスクに置き換えられるのは,当分先のことになるでしょう.
 フロッピディスク互換のLS120は普及の兆しはありましたが,それほど利用されていません.
 なかでも,ZIPは,ドライブも価格的に安価で,マシンとの接続も簡単です.PDは,CD-ROMドライブと兼用できます.また,テープストリーマはハードディスクをバックアップするのに利用できます.書き換えができないというメリットを活かすCD-Rも次第に使われるようになってきました.
 DVD-RAMは2社がドライブを供給しています.大容量ですが,それほど転送速度が速くなく,高価なために普及していません.
 日本では,テープドライブはサーバーに利用されています.DDS2の規格である4mmmDATは8GB程度,大容量にはDLTドライブが使われます.


MO(Magnet-Optical disk)

 光磁気ディスクといいます.レーザーで加熱した磁性体面に磁場をかけてデータを記録します.読み出しに比べて書き込みが遅くなってしまうのが難点です.5.25インチタイプと3.5インチタイプがありますが,現在は3.5インチタイプが主流です.
 128Mバイトからスタートし,230Mバイトが一般的に使われていましたが,現在は640MバイトのMOが主流です.その上の規格も出始めています.
 同じ仲間にMDがあります.

PD

 松下電器産業が開発したリムーバブルディスクです.容量は650Mバイトで,CD-ROMドライブとしても利用できるように設計されています.

ZIP

 100Mバイトの容量をもつ大容量フロッピディスクともいうべきものがZIPです.データの記録にMOの場合のようにレーザーを使うのではなく,磁気で記録します.EIDE(ATAPI),SCSIとパラレルインターフェースに対応しています.ですから,ノートパソコンに接続するのも簡単です. 読み書きは高速です.

MD(Mini Disk)

 オーディオの録音再生に利用されるMDの技術を取り入れたものです.外見は音楽用MDに似ていますが中身は異なります.フロッピディスクより小さいのが特徴で,容量も140Mバイトあります.ただし,ZIPよりも高価です.大容量の規格も作られましたが,普及していません.

CD-R

 書き込みのできるCD-ROMドライブのことです.1枚でや約650MBのデータ容量があります.書き込みはできますが,「ライトワンス」といって書き換えはできません.装置自体の価格的はまだ高価ですが,次第に安くなってきています.
 ディレクトリ情報を書き換えて,何度も書き込みのできるソフトウェアもあります.
 また,書き込み速度も向上し,最近では8倍速の製品も出荷されています.

  PD ZIP MD CD-R
参考価格(円) 37,300 19,800 48,000発売当時 49,800
インターフェース SCSI-2 SCSI/パラレルポート/EIDE SCSI-2 SCSI-2,IDE
データ転送速度(Kバイト/秒) 518〜1,141 最大1,250 150 300
シークタイム(ms) 165 29 500以下  
容量(Mバイト) 650 100/25 140 650
メディア参考価格(円) 1,480 1,480 2,500 200

 最近,CD-RWも少し普及してきています.


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