キーボードとマウス

copyright 岩村 益典 1996-1999

 キーボードは,パソコンに信号を送る入力装置で,いろいろなタイプがあります.DOS/Vマシンで使われているキーボードの種類には,101キーボード,106キーボードなどがあります.日本では,これらの中から,106キーボードが多く使われています.また,キーボードのコネクタもDINタイプのATキーボードコネクタとミニDINタイプのPS/2キーボードコネクタがあります.Windows95が発売されてから,キーが三つ増えた109キーボードも登場しました.
 1998年中頃から,USBインターフェースにつなぐキーボードやマウスが市販されるようになりました.Windows98がサポートしています.

 マウスには,バスマウス,シリアルマウスPS/2マウスなどがありますが.PC98シリーズでよく使われていたバスマウスはPC/AT互換機ではほとんど利用しません.
 通常の操作ではマウスのボタンは一つで十分ですが,二つボタンと三つボタンの製品が市販されています.
 二つのボタンの間にホイールを配置して操作性を向上させた製品も市販されています.


キーボードの種類

101キーボード 101個のキーを持つキーボードです.PS/2以降の標準的なキーボードです.
104キーボード 101キーボードに,Windows95がサポートする左右一対のWindowsキーとアプリケーションキーが追加されています.
106キーボード DOS/Vマシンで普通に用いられる日本語キーボードです.
109キーボード 106キーボードに,Windows95がサポートする左右一対のWindowsキーとアプリケーションキーが追加されています.

 以上のほか,初代IBM PCで使われた83キーボードやPC/ATで使われた84キーボードなどがあります.PC98のキーボードに比べCTRLキー位置が左下にあって押しにくいと感じるユーザーも多いようです.

キーボードのコネクタ

 コネクタには,DINタイプのATキーボードコネクタとミニDINタイプのPS/2キーボードコネクタがあります.両者の違いは,コネクタの形状だけなので,アダプタを使うことによってどちらのタイプのマシンにも取り付けることができます.

CTRLキーの位置

 PC98シリーズからPC/AT互換機に乗り換えた人にとって,もっとも使いづらいのが,CTRLキーの位置です.106キーボードではCTRLキーがSHIFTキーの上にありません.そこで,CTRLキーの位置を変更するユーティリティやCTRLキーをSHIFTキーの上に配置したキーボードが発売されています.

シリアルマウス

 シリアルマウス・インターフェースに接続するマウスです.普通COM1(9ピン)に接続します. 現在,ほとんど使われなくなりました.

PS/2マウス

 PS/2で採用されたマウス用のボードです.コネクタはマザーボード上に配置されています.コネクタは,PS/2キーボードと同じ6ピンのミニDINタイプで,IRQ12を使用します.最近では多くのメーカー製のマシンに利用されています.

マウスのボタン数

 PC/AT互換機は,普通は2ボタンのマウスを使いますが,3ボタンマウスといって,ボタンを三つもったマウスがあります.Windows95に対応しているものもあり,その場合には,真ん中のボタン(中指で操作する)にダブルクリックの機能を割り当てることができます.

USB

 USBのハードウェアは1997年ごろから搭載されていましたが,サポートするOSが1998年に発売されたWindows98からでしたから,本格的な普及は1999年に入ってからです.シリアルインターフェースで,キーボード,マウス,カメラデバイスなどが利用できます.
 


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