PCカード・ノートパソコン

copyright 岩村 益典 1996-1999

 ノートパソコンは,サイズが小さいため,我が国ではよく使われています.パソコン専用のデスクを設置する場所がない,というような理由から,持ち運んで出先で作業するというよりは,自宅で仕事をするといった人が多いようです.ノートパソコンの問題点としては,拡張性の低さが問題となっていました.これを解決したのがPCカードです.クレジットカードの大きさで,さまざまな用途のPCカードが発売されています.
 また,ノートパソコンの問題点としては,バッテリ駆動時間の問題もあります.これらの問題は,次第に解決の方向へ向かっています.
 LCDディスプレイの最初は白黒でしたが,現在はTFTからLCDが主流です.解像度もVGAからXGAが増えています.
 Windows95/98がOSとして使われることが多いのですが,Windows CEの利用も少しあります.


ノートパソコンの特徴

 ノートパソコンの特徴はなんといってもサイズが小さいことですが,その他にもいろいろな特徴があります.ディスプレイを購入する必要はありませんし,空冷用のfanがついていても静かです.
 また,作業途中にふたを閉めた場合に,ふたを開けると,ふたを閉めたときの状態からすぐに作業を再開することができるレジュームという機能を搭載しています.
 液晶ディスプレイは640×480が標準的ですが,800×600,1024x768などの解像度の高いモデルも普及し初めています.

フラッシュメモリ・カード

 フラッシュメモリとは,電気的にデータの消去や書き込みのできるROMの一種です.電源を切っても内容は消えず,衝撃にも強く,大容量のものを作れるので,ハードディスクのように扱うことができます.ノートパソコンに使えるように,10〜40MバイトくらいのPCMCIAのフラッシュメモリ・カードが商品化されています.

PCカード

 ノートパソコン用に考案されたクレジットサイズの拡張カードです.日本のPCカードの規格JEIDA(Japan Elerctronic Industry Develoment Association) Ver.4.2と米国の規格PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association ) Ver.2.1に準拠しています.
 PCカードは,当初はメモリカードとしてスタートをしましたが,現在はハードディスク,メモリ(フラッシュメモリ),モデム,SCSI,LAN,A-Dコンバータなど様々な用途に使われています.パソコン動作中に脱着可能な製品もあり,デスクトップ用の周辺機器を接続できるインターフェース(SCSIなど)も使用できるので,ノートパソコンの拡張性の問題を解決したといえます.
 PCカードには,3タイプあります.

タイプ

厚さ

主な用途

TYPE-1 3.3mm メモリなど
TYPE-2 5.0mm I/O系,SCSI,サウンドなど
T YPE-3 10.5mm ハードディスクなど

液晶ディスプレイの方式



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