サウンドカード

copyright 岩村 益典 1996-1999

 PC/AT互換機は,サウンドや音声処理をサポートしていません.PC/AT互換機でゲームの効果音などのサウンドを利用するために必要な機器がサウンドボードです.現在は,Creative Lab社のSound Blasterが事実上の標準となっています.
 最近は,様々な楽器のサウンドを扱えるMIDIと呼ばれる規格に従った音源や楽器が多くなっています.なお,マルチメディアタイトルを楽しむためにはCD-ROMを,また,サウンドカードにはスピーカが搭載されていないのでスピーカを用意しないとサウンドを聞くことはできません.
 1998年ごろからISAバスに代わってPCIバスのサウンドカードが普及し始めました.DOSゲームとの互換性を維持するためのSB-LINKを搭載しているカードもあります.
サウンドカードにはジョイスティックをつなげるゲームポートが付いています.1998年後半から,USBに接続できるタイプも出荷されています.
 また,USBに直結するスピーカも市販されるようになってきています.


Sound Blaster

 Creative Technology社が開発した,業界標準ともいえるサウンドカードです.ヤマハのチップを使ったFMシンセサイザPCMの録音再生機能,MIDIインターフェースを加えています.
 構成の異なった複数の製品が発売されています.Sound Blaster AWE32は,WAVEテーブルシンセサイザを搭載した最上位のタイプです.
 また,CD-ROM接続用のコネクタを持っている製品もあります.SonyやPanasonicなどの専用タイプとSCSIがつながるタイプがあります.

FMシンセサイザ(Frequency Modulation Symthesizer)

 周波数変調(FM)の音源を利用して音を合成します.ゲームの音源や本格的な楽器の演奏まで広く使われます.音の表現力を高めるためにDSPを搭載している機種もあります.

MIDI(Musical Instrument Digital Interface)

 電子楽器を接続して,演奏データをやり取りをするためのインターフェース規格です.MIDIファイルは音楽の音符に相当しますから,MIDIファイルを再生するためには,音源がなくてはなりません.MIDI機器とはゲームポートを使います.

DSP(Digital Signal Processor)

 オーディオやビデオ,モデムなどに使われている,ディジタルデータの加工処理などを高速に行うチップのことです.

ゲームポート

 多くのサウンドカードがもっているジョイスティックを接続するインターフェースです.コネクタは15ピンのD-SUBメスを利用します.MIDIのインターフェースと兼用になっています.

PCM(Pulse Code Modulation)

 アナログ信号をディジタル信号にするための符号化方式のひとつの方法です.アナログ信号を一定の周期で測定し,数値化することをサンプリング(標本化)といいいます.PCMでは,信号レベルをそのまま数値で表していきます.


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