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これがフレックスATX

 話だけは3月から聞こえていた,メインボードの新フォームファクターFLEX ATXについて紹介します.実際の製品サンプルをComputex Taipei99で見ることができるかどうか,少し心配になっています.なぜなら810などの製品リリースが遅れているためです.とはいえ,810のFLEX ATXが出れば,本当に低価格でコンパクトなマシンが実現することは間違いありません.

 FLEX ATXは,幅,高さ,奥行きとも従来の規格より小さいマシンを実現するようになっています.もちろん,工業用メインボードは除きます.コスト的にもMicroATXやMicroNLXより有利なようです.また,内部での拡張性をある程度犠牲にしてサイズを小さくしていることになりますが,その欠点はUSBでカバーしようという姿勢があります.
 数種の構成を予定しているところもフレックスの特徴です.ライザーを使わない構成や,高さの低いPCIカード規格で作られたカードを取り付けることなどが予定されています.また,ライフサイクルも3年から5年といったところのようです.
 
 筐体の高さは,構成に関係なく8.4です.

構成1
拡張スロットなし
ライザーなし
AGP・PCI・AMRなし
構成2
ライザーを使うかどうかは不明ですが,PCIスロット1本がボードと水平角度に付いていて,カードも水平になります.
AGP・AMRなし
構成3
ライザーを使用し複数のPCIカードを利用できます.AGP・AMRは付きません.

◆ドライブベイの構成

3.5インチFDD用x1
5インチスリムタイプCD-ROM/DVDドライブx1
内部に3.5インチIDEドライブ用ベイx1

 

注:AMRはオーディオ・モデム・ライザーのことで,810チップセットなどを使用したマシンで簡単に機能拡張することができるようになっているものです.

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Copyright 1999 岩村 益典