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4月23日のVIA社セミナーとPC133
4月23日,東京品川プリンスホテルでVIA社のPC133に関する説明会がありました. 個人的には,133MHzに正式対応するCPUが存在しないところが残念でならないのですが,このようにセミナーを開くことにより,出版社などの関心を引っ張ってくれるのは本当にありがたいことです. |
メモリ技術の詳細は,今週次回の更新時に説明を行いますが,PC133メモリを使用すると,30%くらい速くなるようです.VIA社では,133メモリ対応のチップセットであるApolloProPlus133をリリースする予定で,ASUSやSOYO,Tekram,Iwill,Aopen,FICなど各社がサンプルボードを出展していました.
ApolloProPlus133は,ハードディスクの新しい規格であるATA66にも対応し,別に紹介したMVP4とならび,バーチャルメモリVCMにも対応しています.
VCMには,100MHzタイプと133MHzタイプがあり,正式対応を強調し,オーバークロックを推奨しないなら,システムバス正式対応100MHzCPUで100MHzVCMを使用すれば,これもアプリケーションに依存しますが30%ほど速度アップするようです.VCMはすでにメルコ社から発表され,価格的にもリーズナブルな設定にした,とのことです. ApolloProPlus133を搭載したメインボードの中で,たとえばEPoX製EP-6VBAなどは,AGPとともにAMR(ホイットニの項参照)も搭載したスロット1タイプATXメインボードです.
AMR.CHAINTECH 本社にて
以上のように,技術的に優れたチップセットなのですが,なにぶんインテル社が100MHz対応のCeleronを出してくれないし,133MHzCPUも出してくれません.この状態では,AMDのK7に期待するしかないのですが,いつになったら出るのでしょうか.
Tekram製のP6PRO-A+は,カラーコネクタも採用しサウンドESS SOLO1もオンボードです.SOYOのSY-6VBA133はDIMMスロット4本という基本重視の製品です.ちなみに,どちらもISA2本,PCI5本です.
こうして考えてみると,VIA社のチップセットはなかなかのものです.マーケティング戦略からか,メインボード価格もBXより2,000円ほど低いですが,機能的には凄いのかもしれません.この点について,ECS社の協力により,P6BXT-A+のApolloProPlus版を入手したので,次回はベンチマークを取ってみましょう.
ECS本社にて
しかし,ApolloProPlusはBXとピン互換なのですから,ノースブリッジをインテル社の82443BX,サウスブリッジをApolloProPlus133のVT82C596Bにすれば,ATA66対応のメインボードができると思うのですが,何とか実現してみたいですね.
また,次回は,チップセットの比較なども行いたいと思います.
Copyright 1999 岩村 益典