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TNT2追加情報


 TNT2も次第にショップの店頭をにぎわしてきたのではないか,と思います.今回は,ASUSTeK製のTNT2グラフィックスカードAGP-V3800を例として,TNT2情報を追加しましょう.

 TNT2にはUltraという高速バージョンが存在することは,前回紹介しました.これに応じASUSTeK社のラインナップも構成されています.なお,ASUSTeK社では,3Dグラスをセットした商品があることはすでに紹介しましたが,この点で,他社との差別化を図っています.また,インストールCDも使いやすく,画面の指示に従うだけで簡単にインストールすることができます.また,初期出荷については,詳細不明ですが,日本語マニュアルも添付されます.もし,英文マニュアルの場合でも,www.unicorp.co.jpからASUSTeK社の日本語ページに移動すれば,翻訳版日本語マニュアルを入手することができます(入手は製品出荷後なので,少なくても15日以降になります).

ASUS TNT2 Ultra モデル ・AGP-V3800 Deluxe (32MB SGRAM フレームバッファ)
VGA + ビデオ入力 + TV出力 + 3Dグラス (ASUS VR-100G バンドル)
ASUS TNT2 モデル ・AGP-V3800/TVR (32MB・16MB SGRAM フレームバッファ)
VGA + ビデオ入力 + TV-Out + 3Dグラスサポート(ASUS VR-100G アップグレード可能)
  ・AGP-V3800 (32MB・16MB SGRAM フレームバッファ)
VGAのみ (ASUS VR-100 アップグレード可能)
ASUS Vanta モデル ・AGP-V3800 Combat (16MB・8MB SDRAM フレームバッファ)
Pure VGA (ASUS VR-100 アップグレード可能)

Ultra搭載タイプが速いのか

 Ultra搭載タイプが速いのかどうかASUSTeK社のスタッフに尋ねました.やはり,速いとのことです.しかし,チップの供給が不完全なため,製品はTNT2モデルからリリースされるようで,Ultra搭載タイプは少し後になるそうです.ちなみに,AGP-V3800シリーズには,ASUS Tweak Utilityというプログラムが付属していて,グラフィックスカードのコアクロックスピードやメモリインターフェーススピードを調整することができるようになっています.これをうまく使えば,UltraでなくてもUltra波になるそうです.
 しかし,先にもお話したように,AGPx4対応のAGPSetが存在しないことから,TNT2の威力を完全に発揮できるようになるのは少し先になりそうですね.このチップセットの問題は大きいようで,Aladdin IV AGPsetを搭載したマザーボードでは,互換性問題を解消するため,ディスプレイカードはAGPバスマスターモードを使用しており,このチップセットを搭載したマザーボードでは,AGPエクセキュートモードを使用しない,といった問題もあるようです.
 次回は,AGPについての技術情報も掲載したいと思います.

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Copyright 1999 岩村 益典