8/22

AthlonメインボードFIC製SD11のテスト

 このメインボードは,サウスブリッジにVIA製のチップVIA 681Aを使用しています.ただし,今回のテストはあくまでもエンジニアサンプルなので,実際にリリースされる製品はサウスブリッジが変更されることもある可能性もありますし,ベンチマークについてもその点を考慮して参照してください.

0822-456.jpg (26385 バイト) 0822-457.jpg (36151 バイト)

なお,681Aを採用しているので,ATA66にも対応しています.また,バックパネルのコネクタ位置が通常のATXタイプと少し異なっています.そのため,バックパネル用シールが付属しています.


0822-453.jpg (33355 バイト)

 

ノースブリッジ AMD751
サウスブリッジ VIA製681A
拡張バススロット AGPx1 PCIx5 ISAx1(オプション)
BIOS AMI
DIMMソケットx3
参考価格 26,000円前後
問い合わせ:日本FIC(株) http://www.1st-fic.co.jp/
テスト環境
CPU Athlon500MHz
グラフィックスカード Matrox製G400TwinHead
ハードディスク クアンタム製FBST3.2GB ATA33
メモリ 64MB PC100仕様

 

HDBENCH 41133
Fogcity2 Direct3D Normal Detail 41.03
OPENGL ドライバの関係か,ベンチマークプログラム起動せず

HDBENCH

ALL Text Scroll DD Read Write Memory
      
41133         
44039 32296 119407 9925 102190 1043 58 10087 10078 2772

 
Winbench 99:CPU Mark32 

1290

 以上の結果をMSI製MS6167と比較すると,MS6167のほうが製品なので,安全性を重視して,機能を制限しているような印象を受けます.とはいえ,サウスブリッジが異なるので,このあたりに性能差があるのかもしれません.非常に興味深いです.

● Athlonテストの印象
 K7.DLLというのを使わないとベンチマークが速くならない,ということが言われています.このとき,K7.DLLをインストールしないと通常のアプリケーションが速くならない,というのであれば,問題ないのですが,「ベンチマークが速くならない」というところにAthlonの問題が潜んでいるような気がします.
 ベンチを速くするだけなら,タイマーをだませばよいなど,いくらでも方法はあります.ベンチマークが速いだけでは,道具としてのコンピュータは使えないのです.つまり,現時点で標準とされるPentiumIIIと同じ条件で速いなら良いのですが,特殊な処理をアプリケーションがしない限り速くならないのでは,業界標準を使用するのが最適であるはずです.
 つまり,Athlonはx86系ではあるもののPentiumIII互換ではないのですから,Athlonの今後は,PentiumIII互換とするか,売り上げ伸ばし,ユーザーを増やし,アプリケーションがエンハンスト3D Now!に完全対応するように持って行くしかないような気がします.
 とはいえ,確実に速いので,非常に満足度の高いAthlonではあります.

戻る 


Copyright 1999 岩村益典