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高雄市電脳展:その1:高雄への旅

 7月18日から24日まで、台湾南部の高雄市で高雄市電脳展が開催されました。ジュリアスは、6月に高雄市電脳商業同業公会(KCA)のスタッフから招待されていたので、高雄に向かいました(KCAのURLはhttp://www.kca.org.tw/)。

 高雄市電脳展を知らせる新聞

 しかし、日本での仕事と航空券の入手が困難で、結局台湾に戻ったのは7月23日でした。戻ってすぐ、大切なミーティングがあり、終わったのが午後8時でした。

 早速、同行の友人と台北駅へ向かいましたが、日曜の夜ということもあり、列車はすべて満席でした。夜11時30分に出る急行に乗ると、朝6時に高雄に到着します。しかし、立って行くわけにも行かないので、高速バスに切り替えることにしました。
 台北から高雄までは、複数のバス会社がバスを運行しています。競争が激しいためか、各社設備の豪華さを誇っています。その中でも、アロハバスは、バス内に座席は2列しかなく、座席には航空機のファーストクラス用の座席を採用しています。広くて、席ごとにディスプレイが設置されており、映画を見ながら高雄まで行くことができます。日本では見たことのない設備です。
 しかし、バスのほうも満席で、午前1時45分発の臨時便まで席がないとのことです。当然、すべて指定席なのです。仕方が無いので、その便を予約しました。運賃は、650NT(日本円で2,300円くらい)と価格設定も、列車より少し安くなっています。

 問題は、その後です。切符を買ったのが、11時30分ですから、2時間以上時間があります。その間、時間をどこでつぶそうか、と言うことになりました。
 ちょうどよいことに、台北には24時間営業の喫茶店があります。喫茶店と言っても、単にコーヒーを出すのではなく、インターネットを楽しんだり、千冊以上はあると思われる、漫画や雑誌を読むことができるのです。コーヒーなど一部のメニューは有料ですが、コーラなどは無料になってる店が多いようです。課金は時間を基本として決定されます。つまり、1分間1NT(日本円で3.8円)です。1時間いると、60NTと比較的リーゾナブルな価格設定です。
 ジュリアスは、同行の友人と、高雄でのスケジュールなどに付いて打ち合わせをしていたのですが、結局は寝てしまいました。台北に着いたばかりで、一度自宅に戻ったとはいえ、着替えをとってきた状態で、突然決まった高雄行きだったからです。なお、このようなインターネットカフェもどきは、漫画王や漫画大王といったチェーン店が有名です。しかし、このような、ビジネスは日本では厳しいでしょう。人件費がかかりすぎます。

 定刻通り、バスは発車しました。発車してまもなく、毛布とジュース、ケーキが出ました。このあたりのサービスは台湾の航空便国内線と同じです。しかも、夜に高速公路(高速道路)を走るので、台北から高雄まで4時間30分しか必要ではありません。列車の旅は、車内販売や車窓の風景を楽しむことができる、という意味では楽しいです。しかし、夜行列車となると外は真っ暗ですし、座席のリクライニングにも限界があります。台湾では、長距離と言っても、せいぜい600kmくらいですから(高雄-台北は400kmくらい)、寝台車は無いのです。バスとどちらが快適か悩んでしまいます。

 高雄に到着したのは、午前6時過ぎです。高雄市電脳展の開催は10時からで、スタッフに連絡しようにも早すぎます。そこで、再びインターネットコーヒーショップへいき、インターネットしながら眠ったのです。

 ちなみに、高雄は、北京語でカオシュン、台湾語でコーヒョンと言います。これは、高雄を各国語で呼んだ場合です。しかし、元々の名前は“打狗(ターカオ)”、つまり犬をたたく、という名前だったようです。それを、日本統治下で、ターカオに漢字を当てて高雄となったのだそうです。


 午前9時、高雄市電脳協会のスタッフと連絡がとれ、早速会場へと向かいました。

その2:電脳展

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