CQ RISC評価キット/SH-4PCI
with Linux
大変恐縮ですが,こちらの商品は,絶版になりました.
ATX仕様準拠のマザーボード+CPUボード+Linux起動CD-ROMをセットした評価キットです!!
IDE、Ethernet、CompactFlash(ATA)などを、SH-4から制御することが可能です!!
定価207,900円(税込) [本体価格198,000円]
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CqREEKSH-4PCI with LinuxのQ&Aコーナーも参照ください.
本キットのLinuxに対するパッチもダウンロードできます.
(Last update 2005/3/31)
CQ RISC評価キット/SH-4PCI with Linux の特徴
CPUにPCIバスコントローラを内蔵したSH7751を搭載し,PCIバスを経由してSuperI/O,Ethernetコントローラ,VGAコントローラ,CompactFlashコントローラなどを制御可能です.
SuperI/OにはPC/AT互換機と同様な,IDE/FDD/シリアル/パラレル/USB/PS/2キーボードやマウスなどが接続可能です.Ethernetコントローラは10M/100Mの両方に対応しており,コネクタは10Base-Tおよび100Base-TX対応のRJ-45となっています.VGAコントローラはVGA/SVGA/XGA/SXGA対応で,ハイレゾリューションのグラフィック表示も可能になっています.またデジカメなどで普及しているCompactFlashを読み書きすることも可能です.
さらに,32ビット/33MHz/5VのPCI拡張スロットを3本用意しているので,市販されているさまざまなPCIバス対応の拡張カードを差し込み,SH-4から制御することが可能です.
このようなさまざまな機能を,ATX形状のマザーボード上に実装しています.これによりこのマザーボードをPC/AT互換機で使われているATX筐体に固定することが可能です.
そして,このような豊富なI/Oインターフェースを搭載したハードウェアシステムをより効率良く運用するために,本キットではOSとしてLinuxを採用しました.
(なお,添付しているLinuxは,FDD/USB/LPT/IrDA(COM2)には対応していません)
本キットをご使用になるには、ATX電源,PS/2キーボード(英語),アナログRGB接続ディスプレイ(SVGA対応)が必須です.またIDE接続HDD(HDDインストール時),ATAPI接続CD-ROM(CD-ROM起動時),CompactFlash(CompactFlashインストール時),PS/2マウス(マウス使用時)も必要です。別途ご用意ください。
マザーボードやHDD,CD-ROMドライブを固定する場合には,ATX筐体を使用することが可能です.ただしMicroATX筐体では入りません。また一部のATX筐体でも入らない場合があります.
さらにPS/2コネクタやIDEポートに接続する機器は,製品によってはうまく動作しない場合もあります(特にATAPIのCD-ROMドライブ)
[図A] SH-4PCIのブロック図

[図B] SH-4PCIの外観

[図C] BIOS起動画面

[図D] Linux起動画面

デバイスとパッケージ
●デバイス
本Linuxシステムが対応しているインターフェース/デバイスとそのモードや、簡単なテスト方法を示します。
▲IDEポート
・プライマリIDEのマスタ/スレーブおよびセカンダリIDEのマスタ/スレーブ
・転送モードはPIO転送モードのみ
・接続可能器機は、Enhanced IDEのHDDおよびATAPIのCD-ROMドライブ
・デバイス名 /dev/hda /dev/hdb /dev/hdc /dev/hdd
・動作確認…通常のストレージデバイスとして、パーティションを作成してフォーマットなどが行えること。
ファイルを読み書きできること
▲CFソケット
・TrueIDEモードのみサポート
・転送モードはPIO転送モードのみ
・デバイス名 /dev/hde
・動作確認…通常のストレージデバイスとして、パーティションを作成してフォーマットなどが行えること。
ファイルを読み書きできること
▲Ethernet
・10M/100MBase-T対応
・ドライバはバスマスタ転送で動作
・動作確認…pingが通り、ftpコマンドでファイルの転送ができること。
▲COMポート
・CPUボードのCOMポートはデバイス名 ttySC0
・ATXマザーボードのCOMポートのデバイス名は ttyS0
・通信方式は調歩同期式のみ
・通信速度は2400/4800/9600/19200/38400/57600bpsに対応
・動作確認… # echo TEST > /dev/tty??[リターン] などで相手方のターミナルに文字列が送信されること
▲テキストコンソール
・コンソール入力はPS/2キーボード/英語キーボードに対応
・コンソール出力はSVGA画面(横100文字/縦36行)
・動作確認…コンソール画面でキーボードから入力した文字が正しく表示されること
これ以外のUSB、FDD、LPT、COM2(IrDA)は現在のところサポートしておりません。
●パッケージ
本Linuxシステムにインストールされているパッケージの一覧を示します。
・busybox-0.60.2
Embedix特有 Linux User command
・default_passwd-0.0.3
Embedix特有 次のtinyloginで使用されるファイル
/etc/passwd, /etc/group, /etc/shadow, /etc/securetty
・e2fsprogs-1.19
共通 ext2ファイルシステム用ツールを実装する
・flex-2.5.4
共通 GNU高速単語分析ジェネレータ flexはテキストの単語パターン認識するスキャナを生成する
・freetype-1.3
共通 フォントエンジン機能を提供
・glibc-2.2.3
コア すべてのLinux OSに使用されるライブラリコレクション
・gpm-1.17.8
コア 一般的な機能を備えたマウスドライバ
・iproute2
ネットワーク LinuxKernel2.2の新しい高度なルーティングオプション使うのに必要なip,tc,rtmon,などのツールを実装するパッケージ
・linux
コア OSのKernelとModuleを提供する
・MAKEDEV-2.3
共通 /devディレクトリに全てのデバイスノードを設置する
・micro_inetd-1.00
共通 ネット上で通信を実行して要求を受け入れサーバにその要求を処理するようコマンドする
・microwin
共通 フレームバッファ上に構築された極小のXwindowサーバを提供するNanoxとmicrowinを提供する
・ncurses-5.2
共通 広範囲なターミナルタイプに対してターミナル機能を提供する
・netkit-ftp-0.16
ネットワーク サーバからファイルを取得するために使用するftpクライアント
・skelinux-0.0.1
コア Linuxシステムの骨組みディレクトリ構造を提供
・terminfo-0.0.1
/usr/share/terminfoに置かれる小さなターミナル情報
・tinylogin-0.80
Embedix特有 ログイン機能を提供する
・util-linux-2.10r
コア Linuxシステムに必要なローレベルシステムユーティリティ
なお、収録されているMicrowindowsのデモプログラムの中には、本Linux上では正常に動作しないものも含まれています。
また、各パッケージのバグはコニュニティにあがっているものと同等です。したがってバグの対応はコミュニティの成果を待つか、ユーザー自身で行っていただくことになります。
本製品の内容
ATX形状マザーボード&CPUボード ……… 1枚
CD-ROM(以下の物を収録) ………… 1枚
SH-4用Linuxカーネル&ソースファイル
クロス開発環境用ツール(リネオ Embedix)
Linuxインストール用ユーティリティ
CPUボード/ATX形状マザーボードハードウェアマニュアル
CPUマニュアル
キット取扱説明書 …… 1冊
クロス開発環境
・PC/AT互換機およびLinux環境(推奨OSはRedHat6.2)
・HDD空き容量 1Gバイト程度
・LAN接続/FTPサーバーを走らせておくことを推奨
クロス開発環境がなくても,本ボード上でLinuxを起動させることはできますが,ソフトウェアのセルフ開発は行えないので,クロス開発環境も用意することを強くお薦めします.
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