ここでは,Interface 2008年9月号付属ColdFireマイコン基板についての
FAQ(よくある質問)情報をお伝えします
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Q8.フラッシュROMの内容を消してしまった場合,出荷時状態に復旧させる方法を教えてください.
A8.MCF52233内蔵のフラッシュROMの内容を誤って消してしまったり,正常に動作しないプログラムを書き込んでしまった場合,フラッシュROMの内容を復旧させる方法として次のものがあります.
ColdFireシリーズとしてもっとも一般的な方法は,BDMデバッガを使用する方法があります.本誌の説明にあるように,BDMデバッガを接続するには26ピンのBDM端子を用意する必要があります.本誌2008年9月号で紹介している付属ColdFire拡張ベースボードにはBDM端子が用意されています.
できるだけ安価にフラッシュROM内容を復旧させたいという場合は,本誌を2冊購入して基板を2枚用意していただき,出荷状態の基板を親機,フラッシュROMを消してしまったほうを子機として接続することで,親機側からフラッシュROMの内容を子機に書き込むことができます.手順については本誌2008年9月号の説明を参照してください.
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Q7.基板を見ると,8ピンSOPパッケージ用の未実装パターンがあります.回路図を確認するとシリアルROMを実装するようですが,ここに実装する部品を教えてください.
A7.Interface本誌では,現在のところその部品を実装して使用する事例などは予定しておりません.未実装部分にはSPI接続のシリアルROMを実装しますが,本誌2008年9月号で紹介している付属ColdFire拡張ベースボードは,付属ColdFireマイコン基板とSPI接続で通信するので,この未実装パターンにシリアルROMを実装していると,拡張ベースボードと正常に通信できなくなります.
さらに,本誌2008年10月号ではSPIを使ってSDカード/MMCカード・ソケットを実装し,各種フラッシュ・メモリ・カードを接続してアクセスする事例について解説する予定です.この場合も未実装パターンにシリアルROMを実装していると,フラッシュ・メモリ・カードを接続できなくなります.
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Q6.ColdFireマイコンを活用するための拡張ベースボードはありませんか?
A6.来栖川電工より付属ColdFireマイコン基板拡張ベースボードが発売される予定です.下記のページをのページをご参照ください.
>> 来栖川電工の「ColdFireマイコン基板拡張ベースボード」のページ
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Q5.ColdFireマイコン基板に搭載されているMCF52233に外部バスとのインターフェース機能はありますか?
A5.外部バスとのインターフェース機能はありません.
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Q4.追加部品セットはどこで入手できますか?
A4.コネクタ,DCジャック,ACアダプタなどを一つにまとめた周辺部品セットが(株)若松通商およびSilentSysytemから発売されます.下記のページをご参照ください.
>> 若松通商のColdFireマイコン基板「部品セット」のページ
>> SilentSystemのColdFireマイコン基板「部品セット」のページ
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Q3.基板に電源を入れて実際にEthernet通信をさせていると,CPUがかなり熱くなるようです.問題ありませんか?
A3.MCF52233は100Base-TX通信時,約300mAの消費電流になり,電源電圧3.3Vなので約1Wの消費電力となります.CPUパッケージも80ピンと小さく基板も小型の両面基板なので,放熱効果はあまり期待できません.常温で使用する限りはこの温度でも問題ありません.
なお,10Base-T通信時は消費電流が下がるので発熱温度も下がります.出荷状態で動作するCインタプリタSilnetCは,10Base-Tで通信する設定になっています.
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Q2.手元にパルストランス内蔵のRJ-45コネクタがあり,付属基板の部品取り付け位置に差し込んでみたらぴったりはまりました.これをはんだ付けして使うことはできるでしょうか?
A2.本誌2008年9月号第1章にも説明があるように,たとえ形状などが一致しても,内部の配線が異なるコネクタがあるので注意が必要です.内部の配線が異なるコネクタを取り付けてしまうと正常に通信できません.本誌2008年9月p.81の表Bに示すコネクタを推奨しています.
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Q1.購入した本に付属の基板にはLED1が実装されていません.
A1.LED1はパワーLEDで,電源が入ると点灯するというものです.削除しても動作に問題は無いため,コスト削減のため最終的に削除させていただきました.ご了承ください.
他にも,本誌2008年9月号特集に掲載の写真の中には試作版を使ったものがあるため,付属基板と仕様が一部異なるものがあります.