20世紀最大の発明ともいわれる万能LSIを徹底理解する
特集 これでわかる!マイクロプロセッサのしくみ
誰もが何気なく使っているマイクロプロセッサは,たとえ同じLSIであってもプログラムを変えることによって変幻自在に活用できるという,非常に便利なLSIである.ソフトウェアという存在に大きな
注目を集めさせ,重要な存在たらしめたのもマイクロプロセッサの
登場によるものだろう.現在では,社会的な規模のシステムから家庭電化製品に至るまで,幅広くマイクロプロセッサが採用され,現在の我々にとってなくてはならない存在となっている.
本特集では,マイクロプロセッサとはいったい何なのか?という
根本的な疑問に立ち返り,原理から説明を始め,最新のプロセッサにいたるまで基本的な考え方は変わっていないこと,およびマイクロ
プロセッサが誕生してから現在に至るまでの間に,確実に進化してきたということを検証する.
序章 マイクロプロセッサの先駆的開発者に伺う
技術開発と教育 嶋 正利
第1章 CPUという不思議なLSIについて考えてみよう
マイクロプロセッサの基本 大貫 徹
第2章 CPUの使いやすさや性能に大きな影響を与える
命令セットとメモリ 大貫 徹
第3章 ソフトウェア技術を飛躍的に進歩させた要因
プログラミング言語とコンパイラ 大貫 徹
第4章 現代のソフトウェアでは当たり前になっている
複数の仕事を並行処理するしかけ 大貫 徹
第5章 小規模なCPUを作ることで,そのしくみを理解する
4ビットマイクロプロセッサの設計 小林芳直/名村 健/加藤健矢/張 平
第6章 CPUの動作を高速化させるために考え出された技術
フェッチとキャッシュ,パイプラインのしくみ 日高亜友
Appendix メモリ管理のしくみを理解する
MMUによるアドレス変換 鎌田 誠
第7章 なぜたくさんの種類のCPUアーキテクチャが存在するのか
マイクロプロセッサのアーキテクチャ 広畑由紀夫
第8章 進化の果てには何が待ちかまえていたのか?
最新マイクロプロセッサのしくみ 広畑由紀夫
|