もう日本語対応だけではすまない!
特集 多国語文字コード処理&国際化の基礎と実際
近年のソフトウェア開発には,日本語をはじめとして各国語文字列の処理が必須となっている. 日本語と一口にいっても,シフトJISをはじめとしてEUC/JIS/Unicode/ISO10646/TRONコード など,さまざまな文字コードが存在する.さらに,日本語化にとどまらない国際化のためには,各国語が扱えるというだけではなく,内部的には文字コードに依存しないような構造にしておく 必要があり,そのための手段も数多く存在する.
しかも,各国語が扱えるというだけでは国際化と呼ぶことはできない.日時の表現方法や名前のふりがななど,各国特有の事情も存在する.
そこで,それら文字コードの知識と文字列を扱うライブラリについて,実例をまじえて解説を行う.
第1章 ASCIIからUnicodeまで……文字集合と符号化方式を中心とした
文字コードの理論と実際 水野貴明
第2章 複数の文字セットを同時に混在して扱うために
多漢字問題とTRONコード 松為 彰
第3章 プログラムを書いて理解する
文字コードの変換の実際 水野貴明
第4章 オープンソースソフトウェアにおける国際化への取り組み
Linuxにおける多国語対応の実際――I18N/L10N/G11N/M17N―― 樋浦秀樹
第5章 国際化が考慮されていないソフトウェアを国際化するために
Qtをサンプルとした国際化の実例 高木淳司
第6章 Windowsにおける国際化
Windows CE .NETの国際化対応の概要 中山宏之
Appendix Rosetteグローバリゼーションプラットフォームに見る
ソフトウェア国際化プロセスの事例 竹崎紀子
記事共同執筆者:小松 章,平井和郎,吉崎和夫,Tina Lieu,山浦富久美
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