2003年1月号

オリジナルアーキテクチャのパソコンを作ろう!

特集 作りながら学ぶコンピュータシステム技術

 PC/AT互換機のCPUがまだ386だった頃は,マザーボードにも74TTLがよく使われていた.しかし現在では高速化/高機能化が進み,あらゆる機能がSuperI/Oなどのチップセットに集積されるようになっている.そのためバスやインターフェースの基礎技術を学習/体験しようにも,機能がLSIの中に 入ってしまっていて,その動きを見ることが困難になっている.

 また,組み込み向けCPUにおいても,SDRAMコントローラやPCIバスコントローラが内蔵され,リファレンスマニュアルどおりにピンを接続してレジスタを初期化するだけで,動作原理を理解しなくても動くシステムができてしまう.これでは,本当の意味でPCIやSDRAMを理解することはできない.

 そこで本特集では,コンピュータシステムを構成する各種要素技術を,実際に試しながら実践して 学べるよう,FPGAにより各種ハードウェアを実現していく.

 ホストCPUにはSH-4を採用し,ローカルバスをFPGAに直結する.メインメモリとしてはSDRAMコントローラを,I/O拡張インターフェースとしてはPCIホストコントローラを設計する.そしてPCIバス上に,グラフィックス表示,キーボード&マウス入力,ストレージインターフェースを実現する.

プロローグ 実際に動くと感動ものだよ! おもしろいことやろうぜ!
これがオリジナル仕様コンピュータシステムだ! 井倉将実

第1章 64ビット/MPXバスモード/クロック66MHzで動作させる
SH-4用ローカルバスコントローラの設計/製作 井倉将実

第2章 メインメモリとしてSDRAM SO-DIMMを実装する
SDRAMコントローラの設計/製作 井倉将実

第3章 入出力機能拡張はすべてPCIバス上に実装する
PCIホストコントローラの設計/製作  井倉将実

第4章 VGA解像度で32ビットフルカラーのフレームバッファ
グラフィックスボードの設計/製作  井倉将実

第5章 M16CマイコンとPCIデバイスでキーコードを変換する
PS/2キーボード&マウスインターフェースの設計/製作  山武一朗/藤が丘勝信

第6章 もっとも基本的なPIO転送に対応したATAインターフェース
ATAインターフェースの設計/製作  山武一朗

エピローグ まだ足りない! まだまだこれから!
今後の展開と基板入手方法  井倉将実


プロローグ 実際に動くと感動ものだよ! おもしろいことやろうぜ!
NEWこれがオリジナル仕様コンピュータシステムだ!

このページ以降で特集の内容の一部をご紹介します



インデックス
 ◆コトの始まり…
 ◆CPUの選定から仕様決定まで
 ◆これがオリジナル仕様 コンピュータシステムだ!

Copyright 2003 井倉将実


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