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●ネットワーク層
TCP/IPのIPの部分で,様々なインターフェースの間で中継処理を行い,ひとつのネットワークとしてまとめあげる役割をしている“部分”がネットワーク層です.
ネットワーク層では,データリンク層の実体であるインターフェースひとつひとつにネットワーク層で定義されるアドレス(TCP/IPの場合は,IPアドレス)を割り振り,そのアドレスに基づいて,パケットの中継処理が行われます.
TCP/IPソフトウェアにおけるパケットの中継処理の仕方については,前回までの連載で紹介しました.
●IPルータ
先の図1の中でグレーのコンピュータは,2つ以上のインターフェースを持っているコンピュータです.これらのコンピュータは,第1回で解説したように,TCP/IPソフトウェアによって中継処理を行うコンピュータです.このコンピュータでは,図4のようにSLIPで受信したIPパケットにおいてルーティングテーブルを参照しながら,別のインターフェース(例えば,イーサネット)に送信します.
このように,2つ以上のデータリンク層の実体を持っていて,それらの間でIPパケットの中継処理を行うコンピュータを“IPルータ”と呼びます(ルータと省略されることが多い).
〔図2〕データリンク層の役割
〔図3〕イーサネット層がIPパケットをイーサネットパケットに変換する様子
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