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CQ ham radio 2000年4月号
2000年3月19日発売
特別号定価740円

先ごろ引退した気象庁の富士山レーダーには数々のエピソードが語られてきました.20世紀の軌跡といわれる同レーダーを記事と写真で振り返るとともに,20世紀最後の年にJARL QRPクラブの手で日本標準QRP機として作られた「FUJIYAMA」をアレンジしてみました.両者とも時代への挑戦というコンセプトがたまらなくハムの心を誘います.

◆特集1 新製品レポート「TM-D700徹底研究」
ケンウッドから,”データ・コミュニケーター”の新製品,144/430MHz FMトランシーバーTM-D700が発売になりました.音声による交信が主体であったV/UHFのFMモードに,パケットとGPS位置情報を組み合わせたナビトラや同社のSSTV端末「VC-H1」による画像通信など,各種のデータ通信に対応させた新しい時代のトランシーバーである同機をユーザー・レポートと技術者が語る新製品で構成.新製品の解体写真をお届けする「解体選書」も同機を取り上げました.

◆特集2 「多巻スモールループの実験」
本誌1999年11月号で取り上げた多巻スモールループ・アンテナをより詳細に解説・製作します.アンテナの動作から意外と簡単な構造,製作材料など作り方はもとより,シュミレーションを使った設置のアドバイス,実際の運用まで,多巻スモールループを使いこなすためのノウハウが満載です.

◆緊急企画 「トップバンド拡張なるか?」 
これまで日本では業務局との兼ねあいで許可が先送りにされてきた1800kHz帯に15kHzのアマチュア無線バンドの割り当てが4月1日よりなされることがほぼ確実になりました.本誌では,バンド解放にあたって,同バンドの世界での使用状況などをレポートします.とくに,ヨーロッパからの報告は今後の運用について興味深いものとなっています.

◆空飛ぶFMレピーター 「SO-35による衛星通信のすすめ」
南アフリカ共和国が打ち上げたアマチュア無線衛星SO-35は,FMレピーターを搭載した衛星です.地表からの距離も近いため,受信はハンディ機でも可能,またFMレピーターによる交信は,比較的簡易な設備でもできる,衛星通信の入口を味わうにはうってつけの衛星です.記事では同衛星の概要,交信方法について詳細に解説しています.

◆夢のディジタル・モード MT63 
1999年末に提唱されたMT-63.混信や空間ノイズに強いといわれるこの新しいディジタル・モードはどのようなものなのでしょうか? 実際の画像通信実験の模様も交えて紹介しています.

◆HAM RADIO JOURNAL「"FUJIYAMA" 18MHz QRP CW/SSB トランシーバー」
QRP通信を趣味とする「JARL QRPクラブ」のメンバーによって企画・設計・製作され,日本標準QRPトランシーバーとして提唱されているのが,「FUJIYAMA」です.QRP機とは何か,がふんだんに盛り込まれた同機を詳細にまとめていただきました.

保存版・別冊付録
アマチュア無線用世界地図帳


  今年ピークを迎えると見られるサイクル23の海外交信のおともに,シャックに備えてお役立ていただければ幸いです.B5判 16ページ,全ページ,カラー印刷でCQ ZONE, ARRL エンティティーによる区別などたいへんわかりやすくなっています.