Microstar製MS6163
メインボード自体の紹介は,台湾記事で紹介したので,ここでは詳しく書きませんが,Creativeのサウンドも搭載した標準的なBXメインボードです(図5).BIOSメニューに<<<CPU PLUG & PLAY>>>というメニューを搭載し,CPU設定をBIOSで行う仕様で,きめの細かなクロック設定に好感がもてます.なお,ボード上に小型スピーカを搭載しているため,ケースにスピーカが搭載されていなくてもよい仕様になっています.
DIMMの取り付けもIDEフラットケーブルコネクタから遠いソケットがDIMM1となっているので,DIMMを3本つけない限りフラットケーブルがメモリモジュールに触れる心配はありません.組み立てるときの注意としては,CD-ROMドライブと接続するサウンドケーブルのコネクタがAGPスロットの近くなので,AGPスロットにグラフィックカードを取り付ける前に配線しておくことです.動作は非常に安定し,CPUの自動検出で,適正温度も自動設定されるようです.
まずは,Pentium Uを400MHzで動作させました(図6).
HDBENCHでは,非常に優れた性能で,さすがPentiumU
400MHzの速さを感じさせます.また,HDBENCHでDirectXの性能が良いのは,グラフィックカードの威力です.
次に,GIGABYTEのドーターカードを使ってソケット370
Celeronを66MHz x5.5の366MHzで動作させました(図7).
Celeronの優秀さを示しています.HDBENCHを見るだけなら,ソケット370 Celeronの性能はかなり高いといえます.Final Realityのような複雑な処理を行う場合には,やはり2次キャッシュの差もあるのでしょう.少し差が開いてしまいました.
ここまできて気づいたのですが,このドーターカードを使うと,メインボードのフレキシブル温度センサがCPUクーラーに触れないので,正確に温度を検出することができなくなる場合があったことです.そのような場合でも,MS6163には,クリップ付きセンサが付属しているので,それをドーターカードに取り付けたクーラーに取り付ければよいのです.細かな気配りができています.
今回のテストでも印象がよく,Pentium
Uメインボードのひとつの頂点かと思います.できれば,システムバスクロック100MHz以上でPentium
U 400MHz以上をねらいたいところです.BIOSをアップグレードすればPentium
Vにも完全対応ですから,そのときのグラフィックカードには,TNT2といきたいですね.