DFI製CB-60BX
CB-60BXは,ピュアなソケット370メインボードで,サウンドもグラフィックもメインボード上には搭載されていません(図8).しかし,ISAも3本と拡張性も高い仕様です.設定にディップスイッチを使うので,設定は簡単です.また,フロントパネル用コネクタが水平に取り付けられるので,ケーブルを取り付けた際にほかの配線の邪魔になりません.少しわかりにくいのは,マニュアルがマルチ言語仕様(日本語はありません)で,少し読みづらかったのと,ジャンパの1ピンの位置がわかりにくかったことです.しかし,簡単設定ステッカともいうべきものが付いているので,マニュアルを紛失しても安心です.
ソケット370 Celeronをシステムバス66MHzの5.5倍366MHzで動作させました(図9).
ベンチマーク結果は誤差の範囲内といえます.ただし,ドライバの関係でしょうか,Microstarのほうがディスクのライトが遅くなっています.しかし,Microstarのほうがメモリなどの性能は向上しています.結局,2次キャッシュの関係もあり,ソケット370
Celeronはなかなかやります.
日本での販売価格がわからないので,細かなことは何ともいえません.しかし,素性の良いメインボードです.ソケット370プロセッサを使い,好みのサウンドカードやグラフィックカードを使って,オリジナリティの高いシステムを組み立てることができます.本来の意味でのメインボードというものを見たような気がします.ただし,FSBを強制的に100MHzにして450MHzで動作させようとすると起動しませんでした.システムバス100MHzで動作させようとしましたが,システムが受け付けてくれませんでした.
堅実な作りで,BansheeグラフィックスカードやPCIサウンドカードでWindowsゲームも楽しみたいユーザー向きの,ベーシックなメインボードです.
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