オシロスコープのベーシックなオペレーションは前章で終わり、これから先は、それらをベースにもう少し実践的な測定の例をあげて説明しています。
■電源をONする前に予め基本ポジションにセット
■基本ポジションにセットしたら電源ON
トリガソースの選択方法
トリガソースの選択、つまり、どの信号でトリガ信号を発生させるかは非常に重要です。その選択を間違えればスクリーンの波形は右また左に流れるように動いてしまい安定した波形を見ることが出来ません。
■VERT MODEがトリガ信号を自動選択
トリガ信号をその都度選択するのは煩わしいことですが、TRIGGERING SOURCEスイッチを[VERT MODE]に設定すれば適切なトリガ信号が自動選択されます。
■[LINE]は電源同期(50 Hz or 60 Hz)専用
■[EXT]は外部信号でトリガ
×10MAG(掃引拡大)の測定
「×10MAG」スイッチによる測定はワンタッチで波形を左右方向へ拡大できるため便利な機能です。しかし、「SWEEP TIME/DIV」スイッチで掃引時間を速くする方法と波形拡大の仕組みが異なるため、その動作を理解しておく必要があります。
■×10MAGとSWEEP TIME/DIVの測定は同じか?
■×10MAGとSWEEP TIME/DIVの動作の違いは?
■「×10MAG」と「SWEEP TIME/DIV」それぞれの波形表示
方形波やパルス波の測定
正弦波のように振幅や周期を測るだけでは不十分です。方形波やパルス波といっても、実際には斜線部分あり、曲線部分ありの波形で、波形の各部分をどのように定義しているかを示しています。
●パルス振幅(Vp-p)
●パルス幅(秒)
●立上り時間(秒)
●立下り時間(秒)
●パルス周期(秒)
■立上り時間の測定
立上り時間(A〜B) は振幅10 %から90 %までに要する時間(秒)

■立下り時間の測定
立下り時間(C〜D)は振幅90 %から10 %までに要する時間(秒)

■パルス幅の測定
パルス幅(E〜F) は振幅50 %ラインを横切る時間(秒)

■スクリーンの目盛
多くのオシロスコープの目盛には、方形波やパルス波の測定に必要な0 %、10 %、90 %、100 %のラインの目印が左端に付いています。
2信号の時間差と位相差の測定
■2信号の時間差の測定
■2信号の位相差の測定
2信号の和と差の測定
■2信号の和の測定
■2信号の差の測定
映像信号(ビデオ信号)の観測
■ビデオ信号の観測
Copyright 2000 田中 新治
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