■ コンパイラ
本書はプログラミング言語の解説書ではありません.I/O制御などの低レベル制御に主眼を置いています.プログラミング言語は,その都度,適当な言語を使用します.ほかの言語へも移植しやすいように,クラスライブラリの使用をなるべく避けるようにしました.
本書で使用したプログラミング言語は,
Visual C++ 6.0プロフェッショナルエディション
Visual Basic 6.0プロフェッショナルエディション
C++ Builder Professional Version 4.0
Microsoft社 Windows 98 DDK
です(注A-1).
対応OSを表A-1に示します.Windows 2000,Windows NT 4.0,Windows 98,Windows 95を対象としています.しかし,I/O処理やメモリの操作などは,Windows NT/2000では動作しないものもあります.詳しい事柄は,その都度本文で記述します.
Windows NT/2000を使う場合,セキュリティや,アカウントの管理が必要です.基本的に,コンパイラなどをインストールするアカウントと,実際に使用するアカウントは同一にしてください.
対応機種を表A-2に示します.
< 表A-1> 対応OS
OS |
説明 |
Windows 2000 |
I/O制御,メモリ操作,VxDを使うものは対応していない |
Windows NT 4.0 |
I/O制御,メモリ操作,VxDを使うものは対応していない |
Windows 95 |
全てのプログラムが対応している |
<表A-2> 対応機種
機種 |
説明 |
DOS/V互換機 |
全プログラムが対応している |
DOS/V互換機以外 |
I/Oを直接操作するプログラムや,メモリを操作するプログラムが対応していない.ただし,これらのアドレスを機種に合わせることによって対応可能 |
■ プロセッサ依存
対応プロセッサを表A-3に示します.プロセッサを判別するプログラムがありますが,これはx86アーキテクチャではないプロセッサ,たとえばAlphaなどでは動作しません.ほかのプログラムは,基本的に全プロセッサで動作します.
■ 開発環境/動作環境
ほとんどのプログラムは,スタンドアロン,つまりパソコンが1台あれば十分です.
しかし,いくつかのプログラムでは,プリンタなどが接続されていると,より効果的な動作実験ができます.
<表A-3> 対応プロセッサ
機種 |
説明 |
x86アーキテクチャ
(Pentum,PentiumII,Pentum III, Pentum Pro,K7,MMX Pentium,K6など) |
全プログラムが対応している |
MIPS,PowerPCなどのRISC CPU |
実行の確認を行っていないCPUを判別するプログラムは動作しない |
|