いよいよ10月1日より、わが国においても電波防護のための種々の基準が、電波法施行規則により規定されることになりました.これについては「JARL News」に「電波防護指針とアマチュア無線のかかわり」として連載されており、私も本欄(1999年8月号〜10月号)のなかで、ARRLがいかにこの問題に対処しようとしているか詳しくご紹介してきました。
 先月号でも申し上げましたが、ほとんどの方がこの基準をクリアーしておられると思います。
 しかしここで忘れてはならないのは、”種々の法律はそれに関して我々が従わなければならない最低の道徳を規定したものである。”ということです。21世紀を前にして、地球環境の保全のための方針があらゆる分野で議論されていますが、電波防護の指針もその一環のものと、わたしは捕らえております。
 今世紀の初頭、マルコーニにより開発された無線通信の技術は、人類に電波により多くの情報をグローバルにしかも瞬時に伝達することが可能であることを教えました。これにより今日の高度情報化時代を迎えるに至りました。確かに電波は我々人類にこのような無限の恩恵を与えて来ましたが、一方では電磁波が生体系の生活のバランスを騒乱する可能性も次第に明らかになってきております。
 このような時代において我々が環境にやさしく、スマートにハム局を運用するにはどのような心がけが必要であるか、あらためて考えてみることにします。

●Safe Operating Practice
●環境にやさしい通信モードの選択
●さいごに
●コラム(電波防護指針・計算プログラム)

・プログラム名:電磁波防護チェック
・ファイル名:dj100.lzh(圧縮ファイル)
・作者:JG1SYK 鈴木悦郎氏

→こちらからダウンロードできます.<dj100.lzh>


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