Eスポ伝搬活用ガイド

春から夏にかけて多発するスポラディックE層によるVHF電波の反射は,われわれアマチュアには遠距離との交信を実現してくれるありがたい存在ですが,業務無線,TVの受信には混信妨害を与えています.
Eスポ伝搬の研究の歴史は古く,日本では1950年代後半から郵政省電波研究所(現郵政省通信総合研究所),NHK,KDDなどの機関においてEスポ伝搬の研究が行われてきました.

今回の技術解説は「VHF電波の異常伝搬による混信妨害」の研究論文をもとに,アマチュアによるEスポ伝搬を利用した交信という立場から解説を試みました.また,インターネットの普及によりわたしたちは,リアルタイムに日本の上空の電離層の状況を知ることができますので,このイオノグラムの利用についても簡単に紹介します. (JO6AKR田辺正実)



CQ ham radio5月号のトップページへ戻る