タイタニック号の無線電信

遭難信号"CQD"のツールを探る


タイタニック号の遭難は,数多いノンフィクション作品となり,映画の題材にも何度となく取り上げられています.さらに1985年にはタイタニック号の沈没位置が突き止められたことで,3,600点以上の遺品が海中から引き上げられ,それらの遺品はロンドンの国立海事博物館を皮切りに世界各国で展示が行われました.当時,そのような出来事に注目した一人が,映画監督のジェームズ・キャメロンでした.

1997年末に封切られた映画「タイタニック」は,一年近くのロングランを続け、事実関係の忠実な考証に人々は目を見張りました.しかし,無線の世界から見た映画としては,無線室の場面が数分間登場しただけで,物足りなさを感じた方もおられたことでしょう.今月号の特別企画では,タイタニック号のルーツをたどりながら,タイタニック号で行われた無線電信とアマチュア無線との関連を探ってみます.


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