1920年代
 
 
1920 0110=アメリカ大統領ウィルソンが提唱した国際連盟成立.42カ国が加盟.日本は常任理事国に. 
0117=アメリカで憲法第18条修正こと禁酒法(ボルステッド法)発効. 
0614=ハイデルベルクの神話的人物と敬愛された社会学者マックス・ウェーバー死去. 
◆ 
1102=米ペンシルバニア州ピッツバーグのKDKA局によって初の実用局としてのラジオ放送開始. 
   初放送は大統領選の開票速報. 

1922  0110=民衆政治家,大隈重信死去. 
0202=ジェームス・ジョイス「ユリシーズ」出版. 
02--=“一粒300m”の「グリコ」,大阪三越で売出し開始. 
0709=森鴎外死去. 
0802=電話の発明者,グラハム・ベル死去. 
1105=イギリスの考古学者ハワード・カーターがツタンカーメンの墓を発見. 
1114=イギリスBBCラジオ放送開始. 
◆ 
0301=浜地常康氏(発明研究所・東京市京橋)に日本で個人として最初の私設実験局が免許.東京一番, 
   東京二番(自動車搭載). 
----=浜地常康氏(発明研究所),わが国初の無線雑誌「ラヂオ」(A5判30ページ前後)を発刊 
   (1923年9月号で廃刊.関東大震災で発明研究所焼失のため). 

1923  0527=フランスで第1回ル・マン24時間耐久レース開催. 
0509=北一輝「日本改造法案大綱」出版.青年将校の愛読書に. 
0901=関東大震災勃発.死者・行方不明者14万2800人余. 
◆ 
0414=安藤博氏(安藤研究所・東京市四谷)に私設実験局JFWAが免許. 
04--=大衆向け科学雑誌「科學畫報」(誠文堂)創刊. 
1127=アメリカの1MO,フランスの8ABによって,アマチュアにより初の2Way QSOが大西洋を横断して行われた.


1924  0121=レーニン,53歳で死去. 
0126=皇太子裕仁,良子女王とご成婚. 
0601=新潟市竹山病院の荻野久作産婦人科部長が“オギノ式”理論発表.婦人の受胎期特定される. 
1213=市川房枝らが「婦人参政権獲得期成同盟会」結成. 
◆ 
0125=草間貫吉氏により大阪朝日新聞社で無線電話の公開実験.(〜26日) 
0413=安藤無線研究所と東京朝日新聞社間で無線電話の公開実験. 
0503=大阪毎日新聞社で無線電話の公開実験.(〜15日) 
0517=東京朝日新聞社で無線電話の公開実験. 
05--=雑誌「無線と實驗」(無線實驗社)創刊. 
1015=「科學畫報」の主催で“無線放送大会”開催.(〜16日) 
1026=東京・上野の不忍池畔で“無線電話普及展覧会”開催.(〜11月10日) 
----=矢木太郎,中川国之助氏らが,それぞれ別に200m(1500kHz)付近でA3の交信を始める. 
----=「無線之研究」(無線之研究社)創刊. 

1925  0330=自由教育を実践したルドルフ・シュタイナー,64歳で死去. 
0422=思想・結社の取締法,治安維持法公布(施行は5月12日). 
0718=アドルフ・ヒトラー「わが闘争(マイン・カンプ)」上巻を刊行. 
0816=チャップリンの「黄金狂時代」ニューヨークのストランド劇場で封切り. 
09--=日本陶器,IBMからパンチカード式計算機を導入. 
1109=ヒトラー親衛隊,SS誕生. 
◆ 
0322=社団法人東京放送局(JOAK)仮放送開始(試験放送開始は3月1日).日本でのラジオ放送の最初. 
0414=第1回国際アマチュア会議がフランスのパリで開かれ,IARUが創立される.会長はマキシム氏.参加国25カ国といわれ,日本からは四王天延孝氏(陸軍少将)が出席.(〜18日) 
0408=逓信省岩槻無線局(J1AA),80m(3.5MHz)A1でU6RW(アメリカ)と交信.日本と外国との最初の短波通信. 
秋--=梶井謙一氏と笠原功一氏が阪神間20kmを中波(300m,1000kHz)で交信成功. 
12--=逓信官吏練習所(J1PP),35m(8.6MHz)のA3でサイゴン,ブラジル,北米と交信.日本の短波電話通信の始まり. 

1926 0127=イギリスでスコットランド人の電気技師ベアードが世界初のテレビ放送公開実験に成功. 
0320=大阪で電気大博覧会開催.“特許万能七輪のように重宝な”電熱器の実演に黒山の人だかり. 
0430=ロンドンからの電送写真がニューヨークの新聞紙面を飾る. 
0610=スペインの建築家,アントニオ・ガウディ・イ・コルネト死去.73歳.代表作サグラダ・ファミリア大聖堂はいまだに建築中. 
1225=大正天皇崩御.第124代天皇に裕仁親王践祚(せんそ). 
◆ 
0305=別べつに発生していた関東と関西のアマチュアの間で交信.関東は仙波猛氏,関西は谷川譲氏, 
   波長は40m(7500kHz). 
06--=日本アマチュア無線連盟設立.盟員は37名.設立宣言を全世界に打電.JARL設立宣言文はつぎのとおり. 
“We have the honor of informing that we amateurs in Japan have 
     rganized today the Japanese Amateur Radio League. Please QST to all stations” 
0813=八木秀次,宇田新太郎の両氏が八木アンテナを発明(特許取得). 
0815=わが国初のコールブック(「CALL LIST」1st Edition)配布.29局のCall,Name,Addressを掲載. 
0820=社団法人東京放送局は名古屋,大阪の両放送局を合併し,社団法人日本放送協会(NHK)の東京中央放送局となる. 
----=J3AAが仏軍艦ジュール・ミシュレー乗り組みの仏アマチュアと交信. 

1927  0107=午後1時45分(GMT),アメリカン電話電信会社(AT&T)の太平洋横断無線電話サービス開始(3分間75ドル). 
0520=リンドバーグ,ニューヨーク−パリ間,大西洋横断無着陸飛行に成功. 
0724=芥川龍之介,東京・田端の自宅で服毒自殺(35歳). 
1006=ニューヨークで初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」封切り. 
1230=日本初,かつ東洋初の地下鉄,上野−浅草間2.2km開通. 
◆ 
01--=雑誌「無線之研究」がJARLの最初の機関誌に. 
0301=有坂磐雄氏(JLYB),楠本哲秀氏(JLZB)に個人として初めて短波実験局の免許がおりる.JLYBは38mの免許,JLZBは80mの免許. 
0329=逓信省・電業第579号“短波長無線電信無線電話実験施設に関する件”という通達で,一般のものの短波受信を禁止. 
0426=逓信省電務局長より電業第1236号をもって東京逓信局長に対し「不法施設取締ニ關スル件」という文書が出され,アンカバー局の摘発があいつぐが始末書提出ですむ. 
0910=草間貫吉氏(JXAX)に私設実験局の免許がおりる.以後JXIXまで9局の免許がおりる. 

1928  0303=パリ−ニューヨーク間,電話開通. 
0310=浜松高等工業学校教授・高柳健次郎氏がブラウン管を用いたテレビ実験に成功(カタカナ文字送受成功は1926年). 
0511=ニューヨークでテレビ放映スタート.週3回,1回30分. 
0521=野口英世,西アフリカ・アクラで黄熱病のため51歳で客死. 
0604=日本軍,中華民国陸海軍大元帥・張作霖を爆殺. 
1101=新天皇即位記念事業として,ラジオ体操放送開始. 
1110=第124代天皇裕仁,正式に即位. 
◆ 
0401=JARL規約を改正.

1929  0819=世界最大の飛行船「グラーフ・フォン・ツェッペリン号」東京上空に出現. 
1024=“暗黒の月曜日”.ニューヨークのウォール街で株大暴落. 
1101=小西本店,国産初のフィルム,「さくらフィルム」発売開始. 
◆ 
0101=コールサインが改変され,日本本土,植民地がJ1〜J9と地域ごとに分割される.同時に波長 の表示が周波数表示に変更.同時にアマチュアに割当てられる周波数も,1.75,3.5,7,14,28,56MHz,出力10W以下と定められる. 
----=“無線と實驗記者スパイ事件”発生.これは無線と實驗記者某氏を訪問したアンカバーやSWLがすべて逓信省に摘発されるという事態が生じた. 
0405=梶井謙一氏(J3CC)が,わが国で初めて28MHz帯において海外局であるOA(現在のVK)5HGと交信.ただし28MHz帯の許可は受けていなかった. 
04--=「無線之研究」に代わって,「ラヂオの日本」にJARLのページが設けられる. 
06--=独立した機関誌として「JARLニウス」を関西で発行. 
09--=第1回CCIR(国際無線通信諮問委員会)がオランダのヘーグで開催. 
 
 

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