<コラム> SLIPドライバのインストール
FreeBSD-2.x,-3.x,-4.xでは,デフォルトでSLIPドライバがカーネルに組み込まれています.しかし,1つしかデバイスが組み込まれていません.実験の中のコンピュータBの役割をするには,2つのデバイスが必要ですので,デバイスの数を増やさなくてはなりません.これには/usr/src/sys/i386/conf/GENERICの中の,
pseudo-device sl 1 # Kernel SLIP
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の1を2に増やして,カーネルを再構築する必要があります.
LinuxのSlackware-7.0でも,SLIPドライバは標準で組み込まれています.FreeBSDとは異なり,いくつでもSLIPを使うことができます.
Windows95/98では,ダイヤルアップネットワークのフォルダで,「接続」を作成した後,図Aのように使用するプロトコルのところでSLIPを選択します.しかし,モデムを経由した接続となるので,コンピュータどうしを直接接続することはできません.
Windows2000 Professionalでは,スタートメニューの「設定」で,「ネットワークとダイヤルアップ接続」を選択し,「新しい接続の作成」をダブルクリックします.ウィザードが起動するので,この中でSLIPを選択します.
このほかのOSに関しては,筆者の環境にないため調査ができませんでした.各種OSのマニュアルやヘルプを参考にしてインストールをしてください.
ICMPはTCP/IPソフトウェアの中の機能ですから,コンピュータどうしがTCP/IPを介して通信できていることを確認することができます.
ただし,あるコンピュータのWebサーバと通信できないときに,pingを使うことでWebサーバの動いているコンピュータのTCP/IPソフトウェアと通信できるかどうかを確認することができるのであって,Webサーバソフトウェアと通信できているかどうかは確認できないことに注意してください.
(図A) Windows98の「接続」ダイアログボックスの「ダイヤルアップサーバの種類」でSLIPを選択する
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