インターネットにおける通信の仕組み
インターネットとは,「TCP/IPソフトによって通信を行うコンピュータの全世界的ネットワーク」といえます.
図4(a)は,5台のコンピュータからなるネットワークの例です.BとDもしくは,CとDを経由することで,コンピュータAとコンピュータEは,通信を行うことができます.
TCP/IPソフトによって,図4(b)のように中継が行われます.コンピュータAとEの間で,ファイルの共有を行おうとすると,Aのファイル共有ソフトからTCP/IPソフトに,メッセージが出力されます.
TCP/IPソフトは,ドライバを選択して,ハードウェアに出力します.そのメッセージは,BのTCP/IPソフトに到達します.
ここで,このメッセージは,Bのアプリケーション宛なのか,ほかのコンピュータ宛なのかを判断します(判断の方法は後述).
自分のアプリケーション宛ならそのアプリケーションにメッセージを渡しますが,ほかのコンピュータ宛ならドライバを選択して,再度ハードウェアに出力します.
このようにして,最終的にはコンピュータEのファイル共有ソフトにメッセージが到達します.
以上のように,インターネットの中では,コンピュータが互いに通信を行っています.TCP/IPソフトを搭載したコンピュータは,通信ハードウェアを経由してインターネットと接続し,その瞬間からインターネットの一部となっていくのです.

(図4) TCP/IPソフトの中継機能
複数のコンピュータを経由して目的のコンピュータと通信することができる。中継経路上のコンピュータでワープロソフトが動いていても中継には影響がない。


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