イーサネットとサブネット
 イーサネットには,複数のコンピュータをつなげることがわかりました.では,これらのコンピュータにIPアドレスを割り当てるとき,どのような方針で割り当てればよいのでしょうか.
 前回の連載では,サブネットという概念を使うと,TCP/IPソフトウェアの中のルーティングテーブルを小さくすることができるということを解説しました.
 図8(a)のように,もしイーサネットにつながっているコンピュータに,まったくばらばらなIPアドレスを割り当ててしまうと,このイーサネットとインターネットをつなぐコンピュータのルーティングテーブルが大きくなってしまいます.コンピュータが増えるたびに,ルーティングを追加する必要もあります.
 そこで,図8(b)のようにイーサネットには,一つのサブネットを割り当てます.こうすると,このイーサネットにつながったコンピュータに関するルーティング情報を1行にすることができるため,ルーティングテーブルを小さくできます.また,コンピュータが増えてもルーティングを追加する必要はありません.
 〔図8〕イーサネットに対するIPアドレスの割り当て方

〔図8〕イーサネットに対するIPアドレスの割り当て方


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