改訂 Cによる科学技術計算
ANSI Cで記述するスプライン・複素数・FET・最小自乗法
小池 慎一 著
A5判 384ページ
定価3,098円(税込)
JAN9784789830294
1994年9月10日発行
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本書は,「Cによる科学技術計算」の改訂版として,Cプログラムの文法解説,ライブラリ関数の解説,掲載プログラムのすべてについて,ANSIのC言語規格に準拠して全面的に書き直されたものです.また,最小自乗法のプログラミングとEMSメモリの利用方法について,改訂にともなって補筆されています.
目次
第1章 C言語の特徴
1.1 言語としての特徴
関数/代入式/式文/複合演算子/ポインタ/インクリメント/デクリメント演算子/カンマ演算子/mallocとferr-動的メモリ管理/関数プロトタイプと関数ヘッダ/関数パラメータ/void型,/const,enum,volatileなど
1.2 統合開発環境とプロジェクト・ファイル
1.3 本書で使用したC
1.4 メモリ・モデル
TC++の場合/VC++の場合/メモリ・モデル使用上の注意
第2章 Cによるプログラミング
2.1 プリプロセッサ
インクルード・ファイル
マクロ定義
条件コンパイル
2.2 基本的な入出力
出力 - printf()関数
ディスプレイ装置への出力/プリンタ,RS-232Cへの出力
その他の出力関数
入力 - scanf()関数
数値入力の方法/文字と文字列入力
その他の入力関数
入出力切り替え機能
printf(),scanf()における変換指定/scanf()関数の変換指定
2.3 識別子
文字とトークン
文字/トークン
識別子
キーワードと予約識別子
定数
文字と文字列定数/数値定数
2.4 型
宣言と定義
単純型
void型/文字型/整数型/列挙型/浮動小数点型/型変換/ポインタ/ポインタ宣言と定義/void型ポインタ/ポインタ演算/ポインタをともなう複雑な宣言/定義について
派生型
配列型/構造体の宣言と定義/構造体の参照/構造体メンバの参照/不完全な宣言/ビット・フィールド/共用体
型修飾子
const修飾子/const修飾子の掛かりかた/volatile型修飾子
初期化
仮定義
2.5 識別子のスコープと記憶クラス
スコープ
ブロック・スコープ/関数スコープ/関数プロトタイプ・スコープ/ファイル・スコープ
スコープと名前空間
可視性
持続時間
静的持続時間/ローカル持続時間/動的持続時間
記憶クラス
autoクラス/registerクラス/externクラス/staticクラス/typedefクラス/staicとextern
2.6 式と演算子
式
演算子
演算子の優先度と結合規則/演算子の働き
評価の順序
2.7 文
ラベルつき文
複合文
式文
制御文
選択文/繰り返し文/分岐文
ループのいろいろな形
2.8 関数
宣言と定義
プロトタイプ宣言
関数定義
値渡しとアドレス渡し
関数引数
関数ポインタの例
コマンド行引数
関数の再帰的呼び出し
マクロで定義された関数,他
マクロで定義された関数/関数exit()/関数malloc()とfree()
2.9 ファイル処理
ストリーム・ファイル処理
標準ストリーム/ストリーム入出力のサンプル・プログラム
低水準ファイル処理関数
低水準ファイル処理のサンプル・プログラム
2.10 配列
算術型変数の配列
添字とポインタ/配列パラメータ/2次元配列(その1)/2次元配列(その2)/応用例 - 3通りの逆行列を求めるプログラム
文字列配列
1次元配列としての文字列/文字列の配列
大きなサイズの配列の利用
GC++におけるfarmalloc()とfarfree()の利用/VC++における_fmalloc()と_ffree()の利用
2.11 ポインタとリスト
ポインタ/ポインタの添字化(添数化)/ポインタのキャスト/リストと関数alloc()/リスト構造をもつデータ処理の例
2.12 引数とスタック
スタック上の引数/再帰的呼び出しとスタック
2.13 エラー処理
ゼロによる除算/matherr()関数/perror()関数
2.14 限界値を含むヘッダ・ファイル
第3章 応用プログラミング
3.1 補間とスプライン
ラグランジェの補間
混合スプライン
混合スプラインのプログラミング/閉じた曲線のためのプログラム
スプライン関数を作図する関数
ベース・スプライン
ベース・スプラインのプログラミング/閉じた曲線のためのプログラム
雲形定期的スプライン
雲形定期的スプラインのプログラミング/閉じた曲線のためのプログラム
3次スプライン
端末条件/拘束された端末条件の場合/自由な端末条件の場合/周期的な端末条件の場合/まとめ
3.2 複素数
複素数を扱う関数
四則演算/絶対値と偏角/共役と型変換/指数関数/ベキ乗z2/n乗根z1/n/二つのユーティリティcinp()とcdisp()/ファイル構造/関数のチェック
高次方程式の解(DKA法)
FFT
高速逆ラプラス変換(FILT)
プログラム 1/プログラム2
3.3 FFT
DFT
N=2の場合,N=4の場合
基数2のFFT
インプレイス演算とビット逆順/時間間引型FFT/非インプレイス型FFT/周波数間引型FFT
基数4のFFT
DFTの性質
周期性/線形性
実数データに対するFFT
対称性/偶関数/奇関数/関数の分離/2組の実数値データの同時FFT/実数値データの(N/2)FFT/ウィンドウ
FFT使用上の注意
プログラムのテスト
形式/チェックに使用した関数/チェック・プログラムのメイン・ブロック/ FFT_FESTファイルについて
各FFTの比較
3.4 最小自乗法
最小自乗法とは
Option Base 1の配列
1次元配列の場合/2次元配列の場合
正規方程式をそのまま解く方法
関数のプロトタイプと機能/プログラムの概要/多項式当てはめ上の注意(1)/多項式当てはめ上の注意(2)
QP分解による解法
付 章 EMSメモリの利用
EMSを使用するための関数/データの一時的な書き込みと読み出し/複数のプログラムでEMSメモリを共有する/LRUアルゴリズムによるランダム・アクセス/定義した関数について