シリーズ最新・最高クラス!USBに挿すだけ!
今すぐ使える!H8マイコン基板 増補版
B5判 200ページ
マイコン基板&CD-ROM付き
定価4,180円(税込)
JAN9784789831383
2010年10月15日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
H8マイコンの最新版・高性能版搭載のマイコン・ボードを開発しました.H8は,月刊トランジスタ技術2004年4月号 付属基板 特集で好評をいただいた超定番マイコンです.本書に付属するマイコン基板は,シリーズ最新・最高クラスのH8マイコン(H8SX/1655)を搭載しており,USBに挿すだけですぐに試せます.開発に必要なツールやサンプル・プログラムも付属CD-ROMに収録しています.160ページの詳しい解説付きで,この1冊で,本格的な組み込みマイコン開発技術を始めることができます.同時に,(1)スタートアップ用と(2)カラーLCD制御用の二つの拡張基板(別売)も開発しました.本書では,基本的なプログラミング技術だけでなく,カラー液晶ディスプレイへの画像の表示方法や,タッチ・パネル入力などの応用プログラミングを学習できます.
増補版では,大好評「今すぐ使える!H8マイコン基板」に,純正開発環境HEWやタッチ・パネルLCDを使った応用事例「タッチ式お絵描きソフト」や「タッチ式もぐらたたきゲーム」など40ページを追加しました.純正開発環境HEWの活用方法についても紹介しています.
本書を教育用途で3冊以上まとめ買い希望の方には,冊数限定のアカデミ・パックを用意しています.詳細は
■ 「「今すぐ使える!H8マイコン基板」アカデミ・パック」 をご覧ください.
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目次
イントロダクション 今すぐ使えるH8マイコン基板誕生!
Appendix1 付属CD-ROMのコンテンツと注意事項
第1章付属基板を動かす
付属基板に搭載されている回路や部品
マイコンの動作モードの切り替え
付属基板に部品を追加して仕上げる
プログラムを書き込んで動かす
Appendix2 マイコン用電源回路設計のヒント
電源ICの選び方で消費電力を抑える三つの方法
第2章 搭載マイコンH8SXとは
ルネサス テクノロジのマイコン・ラインナップ
搭載マイコンH8SX/1655のCPUとその周辺
それでは始めましょう
第3章 付属マイコン・メーカ純正の無償開発環境で実行プログラムを作る
開発環境HEWを使う前の確認ごと
統合開発環境を使った開発の流れ
インストールからプログラム作成まで
第4章 無償ツールでプログラムのビルド環境を作る
オープン・ソースの無償ツールのメリット
主な三つのソフトウェア
コマンド類を実行するために必要なCygwinのインストール
統合開発環境Eclipseを動かすために必要なJavaランタイム環境のインストール
コンパイラKPIT GNU Toolchainsのインストール
統合開発環境Eclipseのインストール
LED点滅プログラムをビルドして動作確認
Eclipse環境を使うコツ
第5章 組み込み用Cプログラムのしくみを理解しよう
組み込みCプログラムが実行されるまでの処理
GCCによるプログラムのビルド
組み込みプログラムの構造とアドレス配置
割り込み処理のしくみとC言語による記述
Eclipse上のコンパイラとリンカの設定方法
LED点滅プログラムの説明
変数サイズが見た目で分かるように型宣言を定義
最適化で省かれたら困る変数はvolatile宣言
printf()関数,scanf()関数の実装
動的メモリ割り当てmalloc()関数の実装
GNU GCCプログラムのE10A-USBによるデバッグ
第6章 無償ツールGDBでプログラムのデバッグ環境を作る
無償ツールGDBによるデバッグの原理
付属基板(MB)とUSB通信するためのUSBドライバをインストール
EclipseからGDBを制御してデバッグする
第7章 USB経由でパソコンと通信する
Windows標準のソフトウェアで通信する
オリジナル・ソフトウェアを作ってバイナリ・データを転送する
Appendix3 マイコンのCPUはどのようにして動いているのか
第8章 学習用の拡張基板を作る
搭載されている機能
基板を組み立てる
第9章 タッチ入力付きグラフィック・カラー液晶パネル基板を作る
一つ目の特徴…グラフィック・カラーLCD表示回路
二つ目の特徴…タッチ・パネル搭載
そのほかの回路
基板の組み立て方
第10章 RS-232-Cインターフェースでパソコンと通信する実験
実験の準備
RS-232-C通信プログラムPROG_04_RS232Cの処理
COMポートがクローズされることがなく効率良くデバッグできる
第11章 キャラクタLCDモジュールに文字を出す実験
実験の準備
キャラクタLCD表示プログラムPROG_05_LCD1602の内容
第12章 スイッチのON/OFFを読み取る実験
2種類の押し下げ検知方法を試す
実験の準備
スイッチON/OFF読み取りプログラム PROG_06_KEYの処理
第13章 時刻をLCDに表示する実験
実験の準備
時刻を計るプログラムPROG_07_RTCの処理
第14章 アナログ信号のA-D変換とD-A変換の実験
実験の準備
実験結果
プログラムPROG_08_ADDAの処理
第15章 カラーLCDにグラフィック表示する実験
実験の準備
グラフィックをLCDに表示するしくみ
フレーム・メモリにピクセル値を格納する
カラーLCDパネルの仕様と表示タイミング
カラーLCD表示を制御する方法
グラフィック表示プログラムPROG_09_TFTの処理
第16章 SDカードから画像データを読み出してLCDに映す実験
実験の準備
プログラム PROG_12_SDCARDの処理
SDカードにファイルをセーブするには
第17章 タッチ・パネルで操作できるボタンを作る実験
実験の準備
タッチ・パネル制御プログラムPROG_10_TOUCHの処理
ゲームを作ってみる
タッチ・ボタン・ゲーム・プログラムPROG_11_BUTTONの処理
第18章 タッチ式ディジタル・オシロスコープの製作
タッチ式ディジタル・オシロスコープの仕様
タッチ式ディジタル・オシロスコープを動かす準備
レンジ設定に応じて表示する波形を変える
オシロスコープのプログラムPROG_13_OSCILLOSCOPEの処理
機能や特性の改善に向けて
第19章 タッチ式お絵描きソフトを作る 【増補版で追加】
タッチ式お絵描きソフトでできること
実験の手順
グラフィックス描画プログラミング
タッチ式お絵描きソフト本体のプログラミング
応用のヒント:「UNDO」と「SAVE」を作る
Column 本書で用意した図形描画ライブラリ
本書サポート・ウェブ・サイト
第20章 タッチ式もぐらたたきゲームを作る 【増補版で追加】
タッチ式もぐらたたきゲームとは
実験の手順
もぐらの動画表示プログラミング
応用のヒント:グラフィックス描画の高速化
Appendix 4 サンプル・プログラムの使い方
プログラムの実行手順
第21章 純正開発環境HEWで使える無償デバッグ環境 【増補版で追加】
無償で使えるH8マイコンのデバッグ環境
HEW用デバッグ環境の構築
HEW用デバッグ環境の使い方
デバッグできたらROMに書き込む
第22章 無償評価版HEWを最大限に活用する三つの「裏技」 【増補版で追加】
無償評価版HEWの制約
裏技その1:コート・サイズや期間の制約がないGCCコンパイラをHEWから使う
裏技その2:配列ではなくポインタを使う
裏技その3:分割してビルド・書き込みする
Appendix5 Cygwin不要のEclipse+H8用GNUツール開発環境