実用電源回路設計ハンドブック
整流回路からスイッチング・レギュレータまで
戸川 治朗 著
B5判 240ページ
定価2,093円(税込)
JAN9784789831680
1988年5月20日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
本書は,電源回路の設計法を,定数の求め方を中心に紹介した初めての本です.シリーズ・レギュレータから,スイッチング・レギュレータの設計法まで,確実に設計できるように解説してあります.放熱やノイズ対策の話題も豊富です.
目次
プロローグ 電源回路技術のあらまし
・ なぜ安定化電源が必要か
・ 安定化電源二つの方式
第1部 ドロッパ型レギュレータの設計法
第1章 整流回路の設計法
―― まずは直流電圧を得るために
・ 整流回路のいろいろ
・ 整流ダイオードの選び方
・ 平滑用コンデンサの選び方
・ 突入電流を抑えるには
第2章 もっとも簡単な安定化電源
―― 直流安定化の基本を学ぶために
・ 定電圧ダイオードと安定化電源
・ 基準電圧ICとその利用技術
第3章 3端子レギュレータの応用設計法
―― もっともよく使うシリーズ・レギュレータIC
・ 78/79シリーズICの使い方
・ 78/79シリーズの応用技術
・ 低損失型 3端子レギュレータの使い方
・ 電圧可変型 3端子レギュレータの使い方
Appendix 100V入力シリーズ・レギュレータIC MAX610の応用
第4章 シリーズ・レギュレータの本格設計法
―― 安定化電源の本質を理解するために
・ シリーズ・レギュレータの基本構成
・ 電圧可変レギュレータの設計
・ 正負トラッキング・レギュレータの設計
第5章 シリーズ・レギュレータ設計ノウハウ
―― 電源トランスの選定と放熱対策
・ 電源トランスを決めるには
・ 半導体は発熱する
・ 放熱器の決め方
第2部 スイッチング・レギュレータの設計法
第1章 スイッチング・レギュレータのあらまし
―― 回路方式と使用部品のポイント
・ スイッチング・レギュレータとは
・ スイッチング・レギュレータの基本的な方式
・ トランスとチョーク・コイルはどうするか
・ 使用する電子部品
Appendix スイッチング・トランジスタの電力損失
第2章 チョッパ方式レギュレータの設計法
―― 非絶縁だが小型オンボード向きの回路
・ チョッパ方式レギュレータとは
・ 自前で発振するチョッパ・レギュレータ
・ MC34063による降圧型チョッパの設計
(入力電圧8〜16V,出力電圧5V,0.6V)
・ MC34063による昇圧型チョッパの設計
(入力電圧7.5〜14.5V,出力電圧10V,220mA)
・ MAX630による昇圧型チョッパの設計
(入力電圧+5V,出力電圧+15V,20mA)
・ MAX634による極性反転型チョッパの設計
(入力電圧+15V,出力電圧-5V,500mA)
・ TL1451Cによる正負出力チョッパの設計
(入力電圧+12V,出力電圧(1)+5V,1A,(2)-5V,0.5A)
・ μA78S40による3出力チョッパの設計
(入力電圧+24V,出力電圧(1)+5V,3A,(2)+12V,0.2A,(3)-12V,0.1A)
・ ハイブリッドICによる降圧型チョッパの設計
((1)入力電圧15V,出力電圧+5V,2A)
((2)入力電圧36V,出力電圧+24V,6A)
第3章 RCC方式レギュレータの設計法
―― 小型で経済効果の高い方式
・ フライバック・コンバータの基礎
・ RCC方式の基礎
・ トランスの設計方法
・ 平滑用コンデンサの求め方
・ 簡易型RCCレギュレータの設計
(入力電圧 AC90〜110V,出力電圧+15V,0.4A)
・ 広い入力電圧範囲に対応するには
・ 電圧可変型RCCレギュレータの設計
(入力電圧 AC85〜276V,出力電圧+18V,2A)
・ 本格的なRCCレギュレータの設計
・ マルチ出力型RCCレギュレータの設計
(入力電圧85〜115V,出力電圧(1)+5V,5A,(2)+12V,1A,(3)-12V,0.3A)
第4章 フォワード・コンバータの設計法
―― 中容量で高速化に適した方式
・ フォワード・コンバータの基礎
・ 出力トランスをリセットするには
・ 出力トランスの設計
・ 2次側整流回路の設計
・ 補助電源回路の設計
・ TL494による制御回路の設計
・ スイッチング・トランジスタの駆動回路設計
・ フォワード・コンバータの設計例
(入力電圧 AC100V,出力電圧24V,6A)
・ 2石式フォワード・コンバータの設計例
(入力電圧 AC100V,出力電圧+5V,60A)
第5章 多石式コンバータの設計法
―― 大容量コンバータを実現するために
・ プシュプル・コンバータのしくみ
・ ハーフ・ブリッジ・コンバータのしくみ
・ ハーフ・ブリッジ方式レギュレータの設計例
(入力電圧 AC85〜115V/170〜230V,出力電圧+36V,5A)
第6章 DC-DCコンバータの設計法
―― 絶縁して異なる電圧を得るために
・ ロイヤーのDC-DCコンバータ
・ DC-DCコンバータの設計例 (1)
(入力 DC10〜15V,出力±20V,1A)
・ ジェンセンのDC-DCコンバータ
・ DC-DCコンバータの設計例 (2)
(入力 DC12V,出力±24V,1A)
Appendix チャージ・ポンプ型 DC-DCコンバータIC ICL7660の応用
第7章 無停電電源の設計法
―― パソコンの停電補償を行うために
・ 無停電電源とは
・ インバータ部の設計
・ 充電部の設計
第8章 高圧電源の設計法
―― DC-DCコンバータと倍電圧整流を利用する
・ 高圧電源のしくみ
・ 高圧電源の設計例
(入力+12V,出力12kV,200)
第9章 雑音を小さくするさまざまな工夫
―― ノイズ対策のノウハウを詳解
・ 雑音はどこから
・ 雑音の性質を分けてみると
・ 雑音の伝わり方
・ 雑音対策の具体的方法
プラス・ワン 放熱のための実装技術ノウハウ
・ 熱設計の考え方
・ 放熱を考慮した部品実装
・ パターン設計の考え方
エピローグ 電源回路の新しい技術
・ 従来型整流回路の欠点
・ アクティブ平滑フィルタとは
・ 高周波スイッチング化の追求
・ 共振型電源とは
・ 共振型電源の課題