トランジスタ技術SPECIAL
新世代Z80CPUで学ぶマイコン入門(SP No.59)
RISCライクなZ80互換プロセッサKC80を詳解する
吉田 幸作 著
B5判 176ページ
定価1,927円(税込)
JAN9784789832519
1997年7月1日発行
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.
KC80はASICのCPUコアとして開発されたRISCライクなプロセッサです.また,ソフトウェア開発をしやすくするために,日本では8ビットCPUの定番ともいわれるZ80機械語コンパチブルにして動作速度を同一クロック比で4倍にしたものです.現在,ボード・コンピュータのメインCPUに採用しているメーカも多々あります.
本書では,いまだに詳しい解読本などが出ていないKC80を取り上げ,その動作から使い方までを紹介します.
目次
8ビットCPU KC80を学ぶわけ
第1章 マイコン・システムのあらまし
なぜ今マイコンなのか…マイコン技術を学ぶ意義
マイクロコンピュータ・システムの基本構成
CPUの内部構成とマシン語プログラム実行のしくみ
プログラムをつくろう
第2章 Z80アセンブラ・プログラミング
Z80アセンブラ・プログラムの書式とアドレシング・モード――初めてのプログラミング
Z80アセンブラの疑似命令
Z80の命令とプログラム事例
ASICコア・マイコンKC82の構成を理解しよう
第3章 Z80マイクロプロセッサの概要とKC82アーキテクチャ
オリジナルZ80CPUとKL5C80A16の内部構成
KC80シリーズ・マイクロプロセッサのラインアップ
Z80とKL5C80A16のメモリ・インターフェース
Z80とKL5C80A16の入出力インターフェース
制御系システムの設計に必須の技術――割り込みを理解しよう
第4章 Z80の割り込み機構とKL5C80A16の割り込みコントローラ
Z80の割り込み機構
KL5C80A16の割り込みコントローラ
割り込みコントローラの制御レジスタとその設定
KL5C80A16をノー・ウェイトで動作させよう
第5章 カードCPU基板の設計とZビジョン・モニタの移植
KL5C80A16カードCPU基板の設計
メモリ回路の設計
I/Oアドレス・マップとEEPROMのプログラミング回路
カードCPU基板回路図の詳細
外部制御機器を動かす方法を理解しよう
第6章 KL5C80A16のパラレル・インターフェース
パラレル・インターフェース入門
パラレル・ポートの応用設計事例
外部装置と通信をするための方法を理解しよう
第7章 KL5C80A16のシリアル・インターフェース
シリアル・インターフェース入門
KL5C80A16のUART(非同期シリアル・インターフェース)
RS232Cインターフェースとサンプル・プログラム
MIDIインターフェースとサンプル・プログラム
PWM制御をするときなどに便利な機能を理解しよう
第8章 KL5C80A16のタイマ/カウンタ・インターフェース
タイマ/カウンタ入門
KL5C80A16のタイマ/カウンタ
PWMモードの初期設定とプログラム例
APPENDIX
プノンペンでXOR A [藤本 誠]
Supplements
Z80,KC80の命令コードとクロック数