Last Update 2003/12/01
FINE SOFT

MS-DOS用Shellの実現
Unix流シェルのプログラムと使い方

Allen Holub 著
横山 和由 訳
A5判 336ページ
定価2,883円(税込)
JAN9784789833073
1989年7月20日発行
[絶版1998.2] MS-DOS用Shellの実現
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 COMMAND.COMよりはるかに強力なMS-DOS用シェルについて述べた本です.UnixのC-ShellとBourne-Shellのほとんどの機能に加えて,新機能もプラスしてあります.

目次

はじめに

第1部 Shell:ユーザーズ・ガイド
 1 シェルの基礎
  1.1 常駐と非常駐
  1.2 シェルのメモリ・マップ
  1.3 エラー処理

 2 シェルを使う
  2.1 シェルの起動と終了
  2.2 ファイル
  2.3 コマンド入力
   2.3.1 パス名:/
   2.3.2 ワイルド・カード:*と?
   2.3.3 クォートとエスケープ文字(\)
   2.3.4 1行の中の複数のコマンド
   2.3.5 コマンド
   2.3.6 会話型エディット
  2.4 リダイレクトとパイプ
  2.5 ヒストリ機構
  2.6 エイリアス
   2.6.1 COMMAND.COMを使うエイリアス

 3 シェル変数と環境変数
  3.1 シェル変数
  3.2 シェルで使う環境文字列
  3.3 デフォルトのシェル変数

 4 シェルの使い方パート2
  4.1 他のプログラムからシェルを使う
  4.2 autoexec.bat,login.bat,logout.bat
  4.3 処理の順序

 5 ブルトイン・コマンド

 6 シェル・スクリプト
  6.1 式
  6.2 フロー制御コマンド
   6.2.1 繰り返し文の規則
  6.3 シェル・スクリプトの例
   6.3.1 クォートの中の変数の展開
   6.3.2 ユーザとのやりとり
   6.3.3 プログラムとバッチ・ファイルのやりとり
   6.3.4 シェル変数の間接アクセス
   6.3.5 コマンド行の修正
   6.3.6 長いコマンド行を渡す
   6.3.7 コマンド行スイッチの取出し方

第2部 シェル・プログラム

 7 シェル・プログラムの概要

 8 shell.lib:サブルーチン・ライブラリ
  8.1 文字列の取扱い
   8.1.1 cpy( ):文字列のコピー
   8.1.2 cptolower:文字列を小文字にする
   8.1.3 挿入と消去
   8.1.4 next( ):つぎのトークンを切り出す
   8.1.5 strsave( ):文字列の待避
   8.1.6 unargv( ):argvを文字列にかえる
   8.1.7 reargv( ):文字列からargvを作る
   8.1.8 switchar( )
  8.2 ソート:ssort( )
  8.3 ディレクトリ
   8.3.1 DTAアクセス関数
   8.3.2 isdir( )
   8.3.3 ディスク情報を得る:diskinfo.c
   8.3.4 mydir.h:DIRECTRY構造
   8.3.5 mydos.h
   8.3.6 dir.c:ディレクトリ・アクセス関数
  8.4 会話型コマンド行エディット
   8.4.1 vidbios.c:カーソル移動とダイレクトBIOSアクセス
   8.4.2 会話型入力:efgets.c
  8.5 割り込みの変更:MS-DOSエラーバンドラの書き換え
   8.5.1 vect.asm:割込みベクタの読取りと修正
   8.5.2 install( ):割込みベクタの設定
   8.5.3 ints.asm:Ctrl-Breakとクリティカル・エラーのハンドラ

 9 グローバル変数,#define,makefile
  9.1 シェルのグローバル変数
  9.2 sh.h:グローバル・ヘッダ・ファイル
  9.3 date.hとdate.bat
9.4 sh.exeのmakefile

 10 var.c:シェル変数とエイリアス
  10.1 定義とデータ構造
  10.2 時刻と日付の関数
  10.3 scan( )
  10.4 変数を探す
  10.5 変数の生成と消去

 11 hist.c:ヒストリのサポート
  11.1 定義とデータ構造
  11.2 コマンド行をヒストリ・リストにいれる
  11.3 ヒストリ番号とHist_listの関係

 12 expr.c:式の解析
  12.1 解析理論:形式文法
  12.2 expr.c:シェルの式解析部

 13 redir.c:I/Oリダイレクト,パイプ,/dev
  13.1 cのリダイレクト
  13.2 シェルにおけるリダイレクトのやり方

 14 exdir.c:ワイルド・カードの展開

 15 internal.c:内部コマンド
  15.1 環境のサポート:setenv
  15.2 マクロ・サポート:set,unset,alias,unalias,at
  15.3 pwdとcd
  15.4 その他:shift,ver,echo,read

 16 script.c:行入力とフロー制御処理
  16.1 I/O関数
  16.2 フロー制御

 17 sh.c:main( )と引数の処理

 18 ローダとPSP
  18.1 run
  18.2 環境変数とPSP