Last Update 2009/06/10

技術者のためのUNIX系OS入門
クロス開発手法/デバイスドライバ/RT-Linux/OSの組み込み

Interface編集部 編
B5判 224ページ
CD-ROM付き
定価2,305円(税込)
JAN9784789833165
2000年7月1日発行
[絶版2008.12.11] 技術者のためのUNIX系OS入門
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 PCやシングルボードコンピュータで動作するUNIX系OS(LinuxやBSD)が注目を集めている.そして,製品開発にも利用しようという動きが進んでいる.小型機器のOSとしてUNIX系OSを組み込み,リアルタイム処理を行うといったことが,もはや十分に現実的な解の一つになっているのである.
 本書では,組み込み機器の開発技術者を対象とし,UNIXの基本的な知識および操作方法,プログラミング手法の理解,シングルボードコンピュータへの移植や実装,リアルタイムプログラミング,デバイス制御などを実現する手法を紹介する.
目次

第1部 UNIX系OS の開発環境

 第1章 初めてLinux /UNIX系OSにふれるエンジニアのための最初の一歩
  1.1 カーネルとディストリビューション
  1.2 シェルとコマンド
  1.3 開発環境

 第2章 UNIXを使ったクロス開発環境によるシステム開発入門
  2.1 UNIX を使う理由
  2.2 UNIX 上でのクロス開発環境
  2.3 クロス開発環境の構築
  2.4 使ってみよう
  2.5 ソフトウェア開発に役立つUNIXツールたち

第2部 Linuxデバイスドライバ

 第3章 UNIXデバイスドライバの概要と開発方法
  3.1 Linuxデバイスドライバの役割
  3.2 デバイスドライバの種類と使い方
  3.3 デバイスドライバの構造と動作
  3.4 Linuxデバイスドライバの書き方
  3.5 デバイスドライバの作成例
  3.6 作成手順とデバッグ手法

 第4章 Linux ttyドライバの作成
  4.1 ttyドライバとは
  4.2 Linux ttyドライバ
  4.3 PCI SIO ボード用Linux ttyドライバ作成
  4.4 改造シリアルドライバのインストール
  4.5 PCI SIO ボードに端末を接続する

 第5章 Linuxのキャラクタ型デバイスドライバ作成法
  5.1 ハードウェアおよびドライバの仕様
  5.2 デバイスドライバの作成
  5.3 デバイスドライバの動作確認

第3部 リアルタイムLinux

 第6章 RT-Linuxの導入とプログラミングの基礎知識
  6.1 RT-Linuxとは
  6.2 RT-Linuxの導入
  6.3 RT-Linuxのプログラミング

 第7章 RT-Linuxの構造と実装の詳細
  7.1 RT-Linuxの構造
  7.2 実装の詳細

 第8章 RT-Linuxによる倒立振子の制御
  8.1 実験の準備――倒立振子の実験装置
  8.2 台車・振子の運動モデル
  8.3 制御系の実装
  8.4 倒立振子の実験結果

 第9章 RT-Linuxを用いたリアルタイムプログラミング入門
  9.1 RT-Linuxの性能を測ってみる
  9.2 LED表示ユニットの制御
  9.3 光リモコン受光モジュールの制御
  9.4 D-A変換ボードの制御
  Appendix RT-Linux V2について

第4部 UNIX系OSを組み込みに使う

 第10章 PC互換ボードにLinuxディストリビューショーンをインストールしてみる
  10.1 組み込みシステムのOSを考えてみる
  10.2 UNIX系OSの利点
  10.3 組み込みシステムのためのLinux
  10.4 Linuxのインストール
  10.5 Linuxでターゲットを起動する

 第11章 ROMディスクを使ったLinuxの組み込み機器への活用法
  11.1 ROMディスク起動
  11.2 ROM-Linux Chip
  11.3 最小構成Linux システムの作成方法
  11.4 ROM-Linuxの新バージョン
  Appendix Silicon Linuxプロジェクト

 第12章 SHプロセッサへのGNU/Linuxの移植と実装
  12.1 プロジェクトの概要
  12.2 SuperHでGNU/Linuxを動かしてみよう!(入門編)
  コラム フリーソフトウェアの活動について(入門編)

 第13章 NetBSDの概要をハードウェアへの移植方法
  13.1 なぜNetBSDなのか
  13.2 NetBSD/sh3
  13.3 新しいCPUに移植する場合の手順
  13.4 クロス開発環境
  コラム NetBSD/evbsh3で動作するマシン

 第14章 NetBSD/sh3のROM化メカニズム
  14.1 システム形態とブートメカニズム
  14.2 binutilsとは
  14.3 crunch binary
  14.4 NetBSD/evbsh3のROM化の実験

 付録 エンジニアに役立つフリーUNIX系OS関連サイト一覧

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