Last Update 2003/10/31

Visual C++5.0入門
オブジェクト指向プログラミングの基礎とMFCの使い方

山岡 祥 著
B5判 288ページ
3.5"FD付き
定価2,724円(税込)
JAN9784789833851
1998年8月1日発行
[絶版2002.4.30] Visual C++5.0入門
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 本書は,Windowsアプリケーションの開発ツールVisual C++5.0の操作法とプログラミングの入門書です.Windowsアプリケーションは,グラフィカル・ユーザー・インターフェースなどが基本的にすべて共通になっているので,すべてのアプリケーションに共通する定型となる基礎的な部分を,Visual C++はユーザーに代わって自動的にプログラミングしてくれます.ユーザーは,この自動生成されたコードに対して,独自のアプリケーション機能を追加していくことになります.
 この中心となるのが,Visual C++のMFCライブラリです.しかし,これを使いこなすためには,C言語ではなくC++言語のオブジェクト指向プログラミングのスタイルに慣れなくてはなりません.本書は,このC++言語のプログラミングをマスターしながらVisual C++を使ったWindowsプログラミングを理解できるように解説してあります.
 なお,本書はVisual C++2.0を使って解説した「Visual C++入門」の改訂版です.

目次

第1章 Visual C++のプログラミングとは
 1.1 WindowsプログラムとC++言語とVisual C++
 1.2 Visual C++の構成部品
 1.3 何もしないプログラム(MDIアプリケーション)
 1.4 何もしないプログラム(SDIアプリケーション)

第2章 C++のプログラミングの基礎
 2.1 C++構造体とクラス
 2.2 コンストラクタ
 2.3 デストラクタ
 2.4 フレンド関数とフレンドクラス
 2.5 継承と派生クラス
 2.6 仮想関数
 2.7 MS-DOSプログラムをVisual C++から実行する

第3章 Windowsプログラムの構造
 3.1 プロジェクトに生成された4つのクラス
 3.2 Windowsプログラムの構造
 3.3 フレームワークのWinMain
 3.4 Windows APIプログラムをVisual C++から実行する

第4章 基本的なWindowsプログラミング
 4.1 新しいプロジェクトGraを作成する
 4.2 CDCクラスでGDIデバイスコンテキストを取得
 4.3 CDCクラスのグラフィクス関数
 4.4 CPenクラスでペンの色やスタイルを指定
 4.5 CBrushクラスで領域の塗りつぶしの色やスタイルを指定
 4.6 CFontクラスで文字のスタイル,フォントを指定
 4.7 マッピングモードで描画座標系を指定する

第5章 Windowsメニューの作成
 5.1 ビュークラスのOnDraw関数にグラフィクス表示
 5.2 プロジェクトワークスペースのResourceViewからメニューを作成
 5.3 ClassWizardでメッセージハンドラを作成
 5.4 ClassWizardでUPDATE_COMMAND_UIメッセージに応答するメッセージハンドラを作成
 5.5 ショートカットキー

第6章 ダイアログボックスのプログラミング
 6.1 プロジェクトDlgのメニューを編集
 6.2 ClassWizardでメニューからのメッセージを処理するメッセージハンドラ作成
 6.3 ダイアログエディタでダイアログボックスを作成
 6.4 ClassWizardでダイアログボックスのクラスを作成
 6.5 ダイアログボックスをメニュークリックで表示
 6.6 ダイアログボックスのコントロールに機能を持たせる
 6.7 リストボックス,コンボボックス,スクロールバーをダイアボックス上に配置する
 6.8 コンボボックスから「円の角数」を取得してダイヤモンドリングを表示
 6.9 リストボックスから円の角数を取得してダイヤモンドリングを表示
 6.10 スクロールバーを操作してエディットボックス内の半径データをカウントする
 6.11 モードレス・ダイアログボックス

第7章 コントロールバーとステータスバー
 7.1 コントロールバーを装着するための自動生成されるプログラム
 7.2 Dlgプロジェクトにツールバーを装着する
 7.3 Dlgプロジェクトにステータスバーを装着する

第8章 マウス操作のプログラミング
 8.1 MDI形成のスケルトン生成
 8.2 ビュークラスのOnDraw関数を実装
 8.3 リソースエディタでメニュー,ダイアログボックスを作成
 8.4 ダイアログボックスのメンバ変数の作成
 8.5 メニューに応答するメンバ関数を実装する
 8.6 ビットマップボタンを作る

第9章 ドキュメント-ビュー・アーキテクチュア
 9.1 ドキュメント-ビュー・アーキテクチュア
 9.2 ダイヤモンドリングのデータをCDmondDocクラスに置く
 9.3 MFCのコレクションクラス
 9.4 CObArrayクラスのオブジェクトに全図形データを記憶する
 9.5 Carchiveクラスで構築するアーカイブ
 9.6 シリアライゼーションとSerialize関数
 9.7 CRectTrackerクラスで図形を選択・更新する

第10章 スクロールバーと分割ウィンドウと印刷機能
 10.1 スクロールバー
 10.2 複数のビューの更新
 10.3 分割ウィンドウ
 10.4 印刷と印刷プレビュー