ATA(IDE)/ATAPIの徹底研究
組み込み機器でも重要になった外部記憶装置とのインターフェース規格
Interface編集部 編
B5判 240ページ
CD-ROM付き
定価2,305円(税込)
JAN9784789833219
2001年10月1日発行
IDE HDDはここ数年で急激に大容量化/低価格化が進み,家庭用のビデオサーバーやHDDビデオ録画機,セットトップボックスなどにHDDが内蔵されはじめている.PC/AT互換機をプラットホームとするならば,チップセットに自動的にIDEインターフェースが搭載されているが,これら情報家電機器では非インテル系CPUが使われることが多い.
本書ではATA/ATAPIインターフェースの物理的規格やコマンドについて,またPC/AT互換機のPCIバス上やSH-3/SH-4用のATAホストインターフェースを設計し,それに対応した制御ソフトウェアを開発するまでを徹底的に解説する.
目次
プロローグ ATA(IDE)/ATAPIの歴史と概要
コネクタピン配置,電気的気特性,ATAレジスタの概要
第1章 ATA/ATAPIのハードウェア構成の詳細
1 デバイスの接続
2 ATAの信号と電気的特性
3 ATAレジスタ
コラム1 仕様書の入手方法
コラム2 44ピン仕様ATAのピン配置
コラム3 ATAの仕様の範囲
コラム4 CHS方式とLBA方式
コラム5 デバイス選択とDEVビット
コラム6 デバイスのアドレッシングについて
Appendix1 PCカードATAとTrueIDE
PIO転送からUltra DMA転送まで
第2章 ATA/ATAPIの各種データ転送の概要
1 データ転送を行うのは誰か
2 データ転送の概要
コラム1 PC/AT互換機の528M/8.4G/137Gバイトの壁
コラム2 137Gバイトの壁を越えた!!
ディスクに対するアドレッシング方法と区画情報の認識
Appendix2 ディスクの構造とパーティション情報の基礎知識
1 ディスク装置の基礎知識
2 PCのパーティションテーブル
パワーマネージメントと各種ATAコマンドの使い方
第3章 ATAコマンドプロトコルとATAコマンドの詳細
1 パワーマネージメントと各モード
2 ATAコマンドプロトコル
3 ATAコマンドの詳細
コラム1 セクタアドレッシング
IDEにCD-ROMドライブを接続するための規格
第4章 ATAPIデバイスの制御方法とパケットコマンドの詳細
1 ATAPIの概要
2 ATAPIパケットコマンド基本動作
3 ATAPIパケットコマンド
コラム Overlappedパケットコマンド/バスリリース/SERVICEコマンド
HDDやCD-ROMドライブを直接制御するために
第5章 ATA/ATAPIデバイス制御BIOSの基礎
1 ATA/ATAPIデバイス制御BIOSの基本構造
2 ATA/ATAPIデバイス制御BIOSの初期化処理
3 ATAデバイスの制御の実際
4 ATAPIデバイスの制御
コラム1 PIO転送/DMA転送と各モード
リムーバブルHDDやATAPI接続MOドライブを制御する
第6章 ATA/ATAPIデバイス制御プログラムの応用
1 ATA/ATAPIアナライザによる動作解析
2 ATA/ATAPIデバイス制御プログラムの作成
コラム1 ATAの割り込み
コラム2 Enable Media Status NotificationサブコマンドとGET MEDIA STATUSコマンド
コラム3 CD-R/RWドライブの書き込みは?
コラム4 LSI C-86試食版をインストールする
Appendix3 ATA/ATAPIアナライザの活用
100Mバイト/秒を実現する超高速転送モードを制御
第7章 Ultra DMA転送制御プログラムの基礎
1 PC/AT互換機におけるIDEデータ転送
2 Ultra DMA転送の概要
3 デバイス側の設定
4 ホスト側の設定
5 転送操作の概要
6 Ultra DMA転送制御のサンプルプログラム
コラム1 高機能型DMAコントローラ
PIO転送対応のATAインターフェースをPCIバス上に実装
第8章 ATAインターフェース搭載PCIボードの設計/製作
1 ATAホストコントローラとは
2 32ビットPCIバスとATAホストの仕様考察
3 ATAインターフェースの仕様の決定
4 ATAインターフェースの設計
5 ATA制御プログラムの移植
コラム1 x86系CPUとバスアーキテクチャ
コラム2 ダイナミックバスサイジング
コラム3 PCIバス規格とI/O空間
コラム4 PCIバスのアドレス
コラム5 ライトバッファがある場合のライト動作
コラム6 PCI評価ボードについて
CQ RISC評価キット/SH-3&SH-4にHDDやCD-ROMドライブを接続する
第9章 SH-3&SH-4用ATAインターフェースの設計/製作
1 SH-3とSH-4の共通点と相違点
2 SH-3&SH-4用ATAインターフェースの仕様
3 SH-3&SH-4用ATAインターフェースのハードウェア
4 ATAインターフェースのソフトウェア
コラム1 組み込み機器でのATAレジスタ割り当て
コラム2 ATAはリトルエンディアン?/ビッグエンディアン?
コラム3 SH-3のPCMCIA機能のバグ!?
コラム4 ブリッジイネーブルビットの役目
Appendix4 CQ RISC評価キット/SH-3&SH-4用ISAベースボードの概要
1 SH-3 & SH-4用ISAベースボードの概要
2 ISAベースボードのハードウェア構成
3 ブリッジコントローラの仕様
4 ISAベースボードの制御ソフトウェア
5 読者への基板頒布について
Appendix5 ATAコマンド詳細一覧
本書に付属するCD-ROMについて
●本書付属のCD-ROMについてのご注意
本書付属のCD-ROMの貸与または改変,複写複製(コピー)はできません.詳しくはこちらをご覧ください.