Last Update 2003/10/27

DSPとリアルタイム信号処理の基礎から応用まで
ディジタル信号処理プログラミング入門

三上 直樹 著
B5変型判 240ページ
定価2,990円(税込)
JAN9784789835459
1993年5月1日発行
[絶版1998.6] ディジタル信号処理プログラミング入門
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

 DSPはモデムなどの通信分野を中心に,モータ制御や医療用の画像処理装置,計測用機器で使われています.本書はTI社の固定小数点方式の16ビットDSPのひとつであるTMS320C25を対象として,ディジタル信号処理の方法の解説と具体的なプログラミング例を紹介します.

目次

第1部 DSPの基礎

第1章 ディジタル信号処理とDSP
 1.1 はじめに
 1.2 DSPと汎用マイクロプロセッサ
 1.3 DSPの歴史と現状
 1.4 DSPの命令体系
 1.5 TMS320ファミリ

第2章 TMS320C25のアーキテクチャ
 2.1 TMS320C2xグループの特徴
 2.2 構成要素の概要
 2.3 中央算術論理ユニット(CALU)
 2.4 メモリ構成
 2.5 補助レジスタ・ファイル
 2.6 システム制御
 2.7 割り込み
 2.8 周辺機能
 2.9 アドレッシング・モード
 2.10 命令セット

第3章 ソフトウェア開発ツール
 3.1 アセンブラによるソフトウェア開発の概要
 3.2 アセンブラ
 3.3 リンカ
 3.4 アーカイバ
 3.5 ソフトウェア・シミュレータ
 3.6 オブジェクト・フォーマット・コンバータ
 3.7 Cコンパイラ
 3.8 Qフォーマット変換プリプロセッサ

第4章 基本的なプログラミング
 4.1 DSPの初期化
 4.2 データに関するアドレッシング・モード
 4.3 サブルーチン
 4.4 ループ構造プログラムの制御
 4.5 ブロック転送
 4.6 内蔵RAMでのプログラムの実行
 4.7 算術演算に影響を及ぼすモードの取り扱い
 4.8 固定小数点演算でのデータのフォーマット
 4.9 シフト操作
 4.10 乗算と乗算結果の丸め
 4.11 積和
 4.12 除算
 4.13 拡張精度演算,浮動小数点演算
 4.14 周辺機能

第5章 評価用システム
 5.1 システムのハードウェア設計
 5.2 モニタ

第2部 DSPによるディジタル信号処理

第6章 ディジタル・フィルタ
 6.1 FIRフィルタとIIRフィルタ
 6.2 FIRフィルタ
 6.3 IIRフィルタ
 6.4 フィルタのまとめ

第7章 ディジタル・フィルタにおける誤差とその対策
 7.1 ディジタル・フィルタの誤差
 7.2 スケーリング
 7.3 ペアリングとオーダリング
 7.4 エラー・スペクトル・シェーピング
 7.5 正規型構成法

第8章 適応フィルタ
 8.1 適応フィルタの概念
 8.2 適応フィルタのアルゴリズム
 8.3 LMS法による線スペクトル強調器
 8.4 適応格子フィルタによるPARCOR分析器

第9章 初等関数の計算
 9.1 関数近似の方法
 9.2 初等関数計算のためのDSPプログラム
 9.2 プログラムのまとめ

第10章 波形発生とその応用
 10.1 正弦波の発生
 10.2 AM変調
 10.3 VCO
 10.4 PLL
 10.5 M系列信号の発生
 10.6 プログラムのまとめ

第11章 FFT
 11.1 離散的フーリエ変換とFFTアルゴリズム
 11.2 FFTのプログラム
 11.3 FFTの高速化