Last Update 2004/09/06

Delphiプログラミング入門
Object Pascalの基礎から始める

岡本 安晴 著
B5変型判 208ページ
3.5"2HD FDつき
定価2,200円(税込)
JAN9784789835688
1997年3月1日発行
[絶版2000.4.20] Delphiプログラミング入門
大変恐縮ですが,こちらの商品は品切れ絶版となりました.

本書の特徴
 ★ 「Delphiは,Object Pascal処理系である」という視点でみた唯一の書
 ★ Object Pascalの文法をゼロから学べるように構成
 ★ 文法上のポイントを細かく理解するために,行単位でプログラムリストを解説
 ★ 応用プログラム例は,他書には見られない応用数学の分野をピックアップ
 ★ 大型機の膨大なPascalコード資産の変換方法についても解説


 Windowsのプログラミングツールとして絶賛を浴びているDelphi.
 C/C++と同等の高速性と,ビジュアルプログラミングの簡便性を兼ね備えた優れたツールとして,不動の地位を占めています.
 その優秀さゆえに,手軽にプログラムを作成できるメリットは,とりわけWindowsプログラミングの初心者にとって,欠かせない道具となりました.
 しかし,プログラミング言語には決められた文法があり,その文法に沿ってプログラミングをしなければならない点では,昔も今も変わりありません.

 Delphiにおいては,Object Pascalがプログラミング言語として採用されています.
 しかし,Delphiに関する多くの書籍の中で,Object Pascalの文法を,やさしく,そして丁寧に解説した例は,あまり無かったのではないでしょうか.


 本書では,Delphiの初心者が,Object Pascalの基礎から学習を始めることによって,Delphiプログラミングの基礎固めができるように構成されています.
 また単なる文法書というだけではなく,応用プログラムの作例も幅広く掲載しました.
 特に,応用数学の分野から,Delphiのグラフィック機能を利用することで,視覚的に動作を確認できる例を多数盛り込みました.
 本書は,基礎文法解説,応用プログラムを探し求めているDelphiの初心者にとって,待望の書となるでしょう.

目次

第0章 Object Pascal/Delphiを使ってみよう
 Delphiの構成ファイルと基本操作,
 はじめてのObject Pascal/Delphiプログラミング,プログラムの終了方法

第1章 Object Pascal
 プログラムの記述は,ユニットソースファイルで行う
 1.1 変数と文
   変数宣言部,コメント(注釈),変数宣言,識別子,実行部,複合文,文,式
 1.2 文の実行順序の制御
   if文とgoto文,while文,repeat文,for文,case文
 1.3 手続きと関数
   手続き宣言,宣言の有効範囲,パラメータ(引数),関数宣言
 1.4 いろいろな型
   実数型,整数型,基本型,論理型,関係演算子,ビット演算子,文字型,基本型,
   列挙型,順序型と部分範囲型,文字列型,配列型,レコード型,集合型,
   演算子の優先順位,ファイル型,標準ファイル型,ポインタ型,
   NULLで終る文字列,手続き型
 1.5 (型付き)定数
   定数宣言,型付き定数
 1.6 オブジェクト,プロパティ,クラス
   クラス型,継承,オーバーライド,
   バーチャルメソッド/ダイナミックメソッド/プロパティ,
   クラス参照型とオブジェクト参照
 1.7 ユニットとPascalプログラムの基本形
   ユニットの形,Pascalプログラムの基本型
 1.8 Try文
   Try...except文,Try...finally文
 1.9 コンソールアプリケーション

第2章 Delphiのコンポーネント
 2.1 コンポーネント,イベント,イベントハンドラ,プロパティ
   コンポーネントとは,イベント,イベントハンドラ,プロパティ
 2.2 Button,Edit,Label
    コンポーネントの追加方法と情報の表示,コンポーネントのプロパティ,
   フォームのOnActivateイベント,
   三つのボタンのOnClickイベント,イベントに対するメソッド
 2.3 Memo,ComboBox
   汎用(大型)計算機のPascalプログラムの移植,Memo,ComboBoxコンポーネント
 2.4 グラフィックス
   Canvasコンポーネント,RGB関数
 2.5 データベースアクセス
   Table,DBGrid,DBImage,DataSource
 2.6 コンポーネントのインストール
   乱数の生成コンポーネント,インストールしたコンポーネントのプログラム例

第3章 プログラム例
 3.1 統計量を求めるプログラム
   平均値,分散と標準偏差,中央値と四分位数,相関係数,順位相関係数
 3.2 数値計算プログラム
   根の計算(Newton法),積分の計算(Simpsonの公式),
   積分の計算(Gauss-Legendreの積分公式)
 3.3 シミュレーションのプログラム例
   2物体の運動方程式
 3.4 データベースアクセス・子フォーム・プロッタ(図の印刷)
   データベースアクセス,子フォーム,回帰直線の描画,
   Drawメソッドが無効なプリンタの場合
 3.5 グラフィックスで遊ぼう
   マンデルブロー集合,コッホ曲線,シェルピンスキーのガスケット,
   セルラオートマトンによる描画

Appendix1 Object Pascalクイックリファレンス
Appendix2 JIS(ASCII)コード表